選手会長・松本剛 3安打猛打賞でチームをけん引 三塁側スタンドで大喜びだった元F戦士とは
■パ・リーグ22回戦 日本ハム5ー3ロッテ(8月20日、ZOZOマリンスタジアム)
4戦ぶりのヒットで乗った 有言実行の先勝
日本ハムの松本剛外野手(31)が20日、ZOZOマリンで行われたロッテ戦に「2番・中堅」で先発出場。一回に4試合ぶりの安打となる二塁打を放つなど、3安打猛打賞をマークした。
ゲーム差なしで迎えた3位・ロッテとの直接対決に先勝し「この前(オリックス戦で)3つ負けましたけど、(チームは)めっちゃ悪い雰囲気ではなかった。きょうの頭、取ろうと話していたので、良かったです」と安堵の表情を浮かべた。
リベンジ遂行! 前週やられた小島から3安打
前週13日の対戦では、ロッテ先発・小島の前に4打数無安打に倒れていた。
「小島でやられてから、いい流れが自分の中でなかったので、きょうはここから絶対(状態を)上げていこうという気持ちでした」。気合十分で打席に立った。
積極的なバッティングが奏功
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1点を先制した直後に迎えた一回は、初球を捉えて左翼線二塁打。「前回、フォークが良くて、フォークでやられていた感じがあったので、どんどん積極的にいった。変に(ボールを)見過ぎても良い結果にならない」。三、五回は中前打を放って、チャンスメーク。七回には、投前へきっちり犠打を決めた。
2021年まで日本ハムでプレーした鈴木遼太郎さんが観戦
選手会長の活躍ぶりに、三塁側スタンドで大興奮していた元F戦士がいた。4年間、共にプレーした元日本ハム投手の鈴木遼太郎さん(28)だ。ポジションも年齢も違う2人だが、千葉・鎌ケ谷でのリハビリ期間中に、松本剛のドラフト同期・上沢を介して、会話をするようになった。
今でも続く交流 「見に来いよ」と試合に招待
2020年の年末年始には、コロナ禍で宮城の実家へ帰省できなかった右腕を自主トレに誘ってくれた。「暇なら年始の練習に来いよ!」。一緒に汗を流して食事を共にし、親交を深めた。
鈴木さんは21年にチームを去り、現在はエイジェック女子硬式野球部の投手コーチに就任。別々の道に進んだが、今でも交流は続いている。年始には、松本剛が主宰する自主トレをお手伝い。仕事が休みだったこの日は「見に来いよ」と試合観戦に招待してくれた。
チームに不可欠な頼もしいリーダー
そんな後輩について、松本剛は「アイツ、よく連絡くれるからね」。面倒見が良く優しいリーダーが今後も力強く、チームを引っ張っていく。