水野達稀 5号ソロ 文句を言われて発奮? 親しい同級生の金村を強力援護
■パ・リーグ22回戦 日本ハム5ー3ロッテ(8月20日、ZOZOマリンスタジアム)
1-0の三回に先頭打者で追撃の一発
日本ハムの水野達稀内野手(24)が20日、ZOZOマリンで行われたロッテ戦の三回に5号ソロを放った。
1点リードの場面で貴重な追加点をゲット。粘りの投球を見せていた同級生の金村尚真投手(23)を援護し、チームの連敗ストップに貢献した。
狙い澄ました一撃 新庄監督も大喜び
ロッテ・小島の外に逃げていくスライダーに崩されず、強振した。打球は伸びて、左中間のホームランラグーンに着弾した。
「狙っているボールが来て、うまく(バットに)乗った感じはあったので、越えるとは思いました」。ベンチでは新庄監督が驚きの表情を浮かべ、手すりを叩いて喜んでいた。
本領発揮のプロ3年目 狙うは2桁本塁打
けがで1カ月半ほど、戦列を離れたが、今季5本目の本塁打。過去2年は2軍でいずれも4本塁打を記録していたが、1軍では0。3年目の進化をまざまざと見せつけている。
「去年、おととしの2軍と比べるわけではないですけど、1軍で5本は大きい。社会人の時から長打は売りにしていました。あわよくば、2ケタを打てるバッターになりたい」と目を輝かせた。
これぞ〝一発〟回答! 「よく文句を言われるんです」
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本塁打を放った直後には「同い年の金村に文句を言われるので、1打席目から打つことができて良かったです」と球団を通じてコメントした。
これには伏線があり「普段から仲が良くて、冗談交じりですけど、よく文句を言われるんです。『オレの時だから打てよ』とか。だから伝えました」と打ち明けた。
互いを信頼する最高の仲間 負傷離脱中も連絡欠かさず
社会人出身と大卒、内野手と投手の違いはあっても、同学年で理解し合える仲間。6月下旬、水野は右足関節外側靱帯(じんたい)損傷の診断を受け、登録を抹消されたが、その間もメッセージアプリなどを通じて連絡を取り合っていた。好投した場合は褒めて、リハビリの進捗(しんちょく)も伝えていた。
「今回は僕が文句を言わせてもらいます!」
普段はイジって、マウントを取り合うようなやりとりもしているが、互いに信頼している。試合後、5回3失点だった金村に触れ「勝ちは付いたので良かったですけど、きょうはアイツらしさがなかった。アイツも納得はしていないと思うので、今回は僕が文句を言わせてもらいます!」と語気を強めた。
ファイターズの未来を背負う2人は、刺激し合って成長していく。