ファイターズ
2024/08/29 15:30

《ハム番24時》8月29日

 

 鎌ケ谷の三塁側カメラマンスペース。妙に人懐っこい選手と顔を合わせる。ビデオカメラを設置し、マウンドや打席に照準を合わせた。背番号「103」。恵健透さん(25)。本職はブルペン捕手。チームスタッフだった。

 打撃投手などのチームスタッフは、現役を退いた元選手が主だが、恵さんは独立リーグの神奈川フューチャードリームス出身。昨オフ、ファイターズとスタッフ契約し、ブルペン捕手を務めることになった。

 スタッフの中では宮下大夢トレーナーとともに最年少。裏方としてフル回転している。「NPBのプロになるために神奈川のチームに入った。でも、日本ハムからスタッフの話が来た時は素直にうれしかった。選手じゃないけど、ユニフォームが着られる。野球に携わることができる。本当にうれしい」と声を弾ませた。

 選手の受けもいい。「愛想の良さはピカイチ」と柿木蓮投手(24)。寮住まいで、夜間の自主練習の相手も快く引き受ける。「NPBの高いレベルの球を受けられ、楽しいですよ。登板前にブルペンに入って準備する投手は、普段とは別人。気持ちを入れ替え、集中して臨む姿がすごい。さすがプロです」。

 将来的には教員を目指すそう。国際武道大で教職の単位も取得済み。横浜商高出身で「母校を甲子園に連れて行くのが夢」と鎌ケ谷での経験を生かす。

鎌ケ谷でビデオをセッティングする恵さん=撮影・岩田浩之

 

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