大学・社会人野球
2024/08/21 19:15

北大が春王者・星槎道都大から金星 「7大戦」で東大にコールド勝利した勢い生かす【札幌6大学野球】

試合後、一塁側応援スタンドに向かってガッツポーズする北大・飯島投手(中央)=撮影・西川薫

■札幌6大学野球秋季リーグ戦 第1節第1日(8月21日、札幌円山)
▽星槎道都大(1敗)1-2北大(1勝)

飯島がプロ注目・佐藤と投手戦

北大の先発・飯島は9回1失点完投勝利とプロ注目の星槎道都大・佐藤に投げ勝った

 

 波乱の幕開けだ。秋季リーグの開幕戦は、春季最下位だった北海道大が春季優勝で全日本大学選手権にも出場した星槎道都大に劇的サヨナラ勝利した。北大は主力野手2人が大学の試験に出席する関係で欠いた中、先発した飯島孝平投手(4年、福岡・西南学院高)が星槎道都大のプロ注目左腕・佐藤爽投手(4年、札幌山の手)と八回まで互いに無失点の投手戦を展開。九回に先制を許したが、その裏に同点に追い付くと、さらに2死三塁から代打・桜井寛明内野手(2年、神奈川・川和)が決勝打を放って2022年秋以来の開幕勝利。10年以来のリーグ優勝へ好発進した。

2年・桜井がサヨナラ打

九回裏、代打サヨナラ安打を放った桜井(右から2人目)に抱きつく北大の飯島(右)

 

 桜井の記念すべき大学公式戦初安打が殊勲の決勝打になった。九回2死三塁、カウント2-2からの直球にしぶとくくらいつくと打球は詰まりながらも中前に。「打球は弱かったんで、とにかく『落ちてくれ』ってことしか頭になかった」。歓喜の瞬間では、桜井が一塁を回ったところで飯島投手が一番に飛びついた。息詰まる投手戦を制した飯島は「1対0で、1点も取られずに勝つのをずっと目標にしてた。最後に1点を取られてしまったのが悔しいけど、最低限のピッチングができた」。北の最高学府が、春王者とギリギリの攻防を制した。

七大戦で3位 「すごくいい練習台になりました」

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい