星槎道都大148キロ左腕・佐藤爽がプロ志望届提出へ【札幌6大学野球】
■札幌6大学野球秋季リーグ戦 第1節第1日(8月21日、札幌円山)
▽星槎道都大(1敗)1-2北大(1勝)
八回まで無失点もサヨナラ負け
星槎道都大のプロ注目最速148キロ左腕・佐藤爽投手(4年、札幌山の手)が進路をプロ1本に絞った。開幕試合に登板し、八回まで北大打線を無失点に抑えていたが、1-0の九回裏に2失点してサヨナラ負け。試合後にプロ志望届提出を明言した。
六回まで二塁も踏ませず 日本ハムなど4球団のスカウトが視察
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この日は日本ハムなどNPB4球団のスカウトが視察。三回と八回に3者連続三振を奪うなど、八回まで散発2安打。六回までは二塁も踏ませない投球を見せていた。ところが1-0で迎えた九回。先頭に三塁打を打たれると、1死後に二塁打を浴びて同点。2死二塁からは決勝打を許した。「最後の2人の打者、2ストライクからの3球目の練習はしてきたけど、最後の最後であまいところにいってしまった。もうそこが全てなんです。負けちゃってるんで。まだ9戦あるんで、修正できるように頑張りたい」と前を向いた。
新球をリーグ中にブラッシュアップ
将来を見据え、新球を開発中だ。七回は1死二塁から128キロの沈む変化球で空振り三振を奪った。「他の大学は研究していると思うので、何か増やさないといけないなと思って。チェンジアップが結構抜くのが得意だったので、それに近い、もうちょっと球が速いって考えた時に、ちょっと挟んだらいいかなって感じで練習してます。まだ完成はしてない。このリーグ戦の中でうまく調整できれば結構使える」。実戦の中で、新たなウイニングショットとして磨いていく。
退路を断つ覚悟
社会人チームから条件付きでの誘いもあったが、秋の開幕までに断りの連絡を入れた。ドラフトでは、支配下でも育成指名でも入団する意向だ。「プロ1本にしたいっていうことで、いろんな方が注目してくれる。覚悟がないと頑張れないかなって。自分にプレッシャーを掛けるため。正直、春の全日本が終わってから、何かなぁなぁと野球をやっていたけど、このままじゃいかん、ダメだなっていう思いがあったので、監督さんと話してプロ野球1本で」。元女子校の札幌山の手高出身で初のプロ入りへ。佐藤が退路を断って、最後のシーズンに挑む。