守護神復活目指す田中正義 2軍戦で調整順調
■イースタン・リーグ12回戦 楽天1-5日本ハム(8月21日、鎌ケ谷スタジアム)
守護神・田中正義投手(30)が、七回に登板。1回を無失点に抑えた。6日に2軍に降格。調整を続けてきた田中正は、18日の法大との練習試合に続き、降格後2度目の登板となり順調な仕上がりを見せている。
七回に登場 スタンドから「正義だ!」
七回、投手交代のアナウンスが告げられると、スタンドの少年ファンから「正義だ!」の声が飛んだ。誰もが、気に掛ける守護神の復活。先頭打者に対し四球を許し不安な出だしとなったが、続く打者に内角を突くツーシームで三ゴロに仕留め、リズムを取り戻すと次打者を外角低めのフォークで三振に斬って取った。この日、最速は152キロ。5人の打者に対し21球、1安打1三振1四球の内容。田中は「右打者のインコースをしっかり投げることができた」と淡々と話した。
8月4日ソフトバンク戦で悪夢のサヨナラ負け
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ソフトバンクから加入して1年目の昨季、飛躍のシーズンとなった。4月下旬から抑えを任され47試合に登板して25セーブをマーク。プロ7年目で初めてシーズンを完走した。今季は一時クローザーを離れたが、抑えに戻り安定した投球を続けてきた。だが、8月4日ソフトバンク戦の2-1で迎えた九回マウンド。長短2安打と申告敬遠で無死満塁とし、犠飛と適時打で逆転サヨナラ負けの悪夢を見た。
「体は順調。あとは技術面」
復活を懸けた鎌ケ谷での調整。「一度疲労をとり、体をしっかり作り直してきた」とトレーニングに励んだ。稲葉篤紀2軍監督(52)は「今日は良かったね。変化球もしっかり試せた。右打者に対する攻めも良かった」と順調な歩みを振り返る。田中も「体は順調。あとは技術面をしっかり極めたい」と守護神復活へもう一息だ。