《SHINJOの信条》ダブルスチールをかけていた。だから褒めはしない。ミス、ミス、ミス
■パ・リーグ23回戦 日本ハム7-1ロッテ(8月21日、ZOZOマリンスタジアム)
―(試合後自ら)
「山崎くんは9勝目か。区切りのいい10(勝)をしてトントントンと。10勝てば、区切りから逃れた感じで、ポンポンポンとまたいけそうな感じがするので。きょうはもう素晴らしい打たせて取るピッチング。伏見くんが良かった。逆につかんでほしいよね、ああいうバッティングを。めっちゃ見えるらしいよ。けがの功名というか。力を入れないようにするから。しっかり、ゆっくりタイミングを取ってポンと。タイミングを合わせるだけ。ボールが『良く見えます』と言っていたので」
【一問一答:山崎福也 打たせて取って9勝目 先輩伏見の巧打に称賛と感謝】
―体の状態は良くないのか
「いや、悪くないですよ。ただ、怖さはありますよね。脇腹は初めてと言っていたので」
―その中でもコンパクトにいいスイングができる
「ヘッドさえ走ってくれたら。治りかけるとまた、(スイング)大きくなったりするので。これでつかんでほしい」
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―バント攻撃で流れをつかんだ
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「オレもドキドキした。水谷くんにセーフティーを初めて出すから。頼むよと。練習はしていたから。それを見ていて、ちょっと意表を突くじゃないけど。そうしたら、めちゃめちゃうまかったという。これで彼がサードを見て、どこの試合でも(隙をうかがえたら)。選手は打率を上げたい。意表は突けますよ。長打、長打の後にセーフティーとか」
―前回、メルセデスのときにスクイズを決めている。相手を考えて
「うん、もちろん。郡司くんのとき(五回1死三塁)も、警戒しますよね。これがつながりなんですよ」
―一、三塁でも何もしなかった
「前回やっているから。向こうが勝手に考えてくれる」
―やるぞ、やるぞと思わせておいて、逆手に取る
「そう、ここでやらんだろ、というときにやる」
―五回までに犠打4つを絡めて得点した
「点を取りにいくための策。ただそれだけ。後ろのバッターのタイミングが合っているんだったら、とにかくスコアリングポジションに置いてかえすだけ。レイエスも含め全員に『バント、あるよ』と伝えてある」
―レイエスは前日のアドバイスを聞き、結果を出している。きょうも2ラン
「ハハハハ。2本目(ファウル)、惜しかったですけどね。とにかくゾーンを上げてくれさえすれば。相手もボール、ボールになったらストライクをいつかは投げなければならないから。それをパーンと打ってくれたら。バッティングは簡単だな、と思ってもらって」
―レイエスはロッテ戦での本塁打が多い
「そうなんですか? あまり気にしていないんじゃない? たぶん、本人も分かっていないと思いますよ」
―シンプルに低めを捨てる、というアドバイスが合っている
「高めのボールをしっかりと振れているので、よしよしと。ピッチャーもそこにずっと投げられないから。ちょっとでも甘く入ったときに、ガツンときょうみたいに打ってくれるといい」
―五回は先頭の水谷が二塁打。犠打で送って四球でつないで4番がタイムリー。理想的な点の取り方では
「ですね。でもあそこ(1死一、三塁)、ダブルスチールをかけていたんですよ。清宮くんのところ。で、(サインが正しいか)聞き直したから取り消した。わー聞き直した。(三塁コーチャーの)稀哲を呼んで、なしやと」
【一問一答:4番で2試合連続マルチの清宮幸太郎 五回にダメ押し適時打も実は…】
―聞き直したら、作戦がバレる
「そうそう。不意を突くのが作戦なんだから」
―サインを取り消した後、ライト前に適時打を
「そう。だから褒めはしない。ミス、ミス、ミス」
―話は変わるが、NPBと選手会の話し合いで、トライアウトが今年限りになる可能性がありそう
「残念ですね。また違う形でプロを目指す選手たちのシステムを作ってもらえたら。才能ある選手がたくさんいるんですよ。きっかけを誰かに作ってもらって」
―監督もトライアウトを経験している
「いろいろあるんでしょうね。そのへんはちょっと分からないですけど。なぜ、終わる可能性があるのか、説明を聞いておきます。オレもあと1回、出られるから(笑)。2度目ね。0.01%の可能性があれば(チャレンジしたくなる)」