有薗直輝 近未来の4番候補が適時二塁打 新庄監督からのアドバイスに発奮
■イースタン・リーグ13回戦 楽天5ー2日本ハム(8月22日、鎌ケ谷スタジアム)
高卒3年目の主砲候補 勝負強さを披露
日本ハムの有薗直輝内野手(21)が五回二死二塁の得点機に適時二塁打を放ち、勝負強さをアピールした。前日、千葉マリンスタジアムで行われた1軍の試合前練習に参加。新庄剛志監督(52)から期待の言葉をもらい、奮起しての一打だ。
2ー2からの5球目をレフトオーバー 「良いポイントで打てた」
最初の打席で三振、2打席目は併殺打。だが、ただでは終わらない。3打席目。カーブ攻めに遭ったが、5球目だ。高めのカーブを見逃さなかった。
「浮いた球を狙っていました。これまでカーブは打てなかったけど、軸がぶれずに良いポイントで打てました。きのうの効果がでました」と喜んだ。
1軍練習で猛アピール 山田コーチも高評価
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稲葉篤紀2軍監督(52)の提案で、前日21日に1軍の練習に参加した。今季、1軍に〝帯同〟するのは初めて。「今、持っている力をすべて出そうと思った」。練習とはいえ、自然と気合が入った。「2軍とすべてにおいてスピード感が違っていた」
だが、ひるまない。守備練習では山田勝彦バッテリーコーチ(55)から「うまくなったな。自信付いてついてきたな」と褒められた。打撃練習でも「柵越え5本ぐらい打ちました」と胸を張った。鎌ケ谷での練習でも最近、場外弾をよく放つようになっており、打力を存分に披露できたようだ。
心に刻んだ新庄監督からの金言
そんな有薗に新庄監督は「野球はスローイング、捕球がすべて。捕球をもっと柔らかく。バッティングは勝手に良くなってくるよ」と進言された。
有薗は「野球は守りから。守備で軸をしっかり保てば、バッティングでも軸がぶれない」と理解し、この日の打撃につなげた。
稲葉監督からは将来の4番候補に〝指名〟
高卒3年目。千葉学芸高では1年春から4番を務め、高校通算70本塁打をマークした。シーズン当初、稲葉監督から「将来1軍で4番を張れる選手の一人」と期待され、4番修行を続けてきた。この日は4番の指定席から3番に移ったが「やっぱり4番の方がしっくりきます」と笑った。
5試合連続ヒット中 狙うはもちろん1軍舞台
1軍練習で刺激を受け、5試合連続安打と順調な足取りだ。1軍経験は1年目で4試合、2年目の昨季はシーズン最終戦の1試合だけ。今季は、1度もないが、1軍練習だけでは終わらない。
「たくさん2軍で打って上げてもらう。1軍に行って起爆剤になりたい」とチャンスをつかみにいく。