宮西尚生 貫禄の通算404ホールド 大学の同級生との〝胸アツ対決〟を制し「勝ち逃げしたい」!?
■パ・リーグ24回戦 日本ハム4ー3ロッテ(8月22日、ZOZOマリンスタジアム)
味方失策もカバー 17試合連続無失点!
日本ハムの宮西尚生投手(39)が22日、1点リードの七回から2番手でマウンドへ。味方の失策も絡んで2死一、三塁のピンチを招いたが、無失点で切り抜け、通算404ホールド目を挙げた。
連続無失点を17試合に伸ばし、「たまたまやろ。たまたま」と謙遜した。
七回から2番手登板 「昔から対戦しているメンツは楽しいよ」
1点差としびれる場面での登板で、胸アツな〝同級生対決〟が実現した。七回の先頭打者は、関西学院大の同期でもある荻野。今季初対戦となった7月4日の同戦(エスコンフィールド北海道)では、申告敬遠で歩かせていた。
カウント1ー1からチェンジアップで遊ゴロに仕留め、軍配は宮西に。「久しぶりにこの年になって同級生とね。それも大学の同級生だから。残り数少ない対戦ではあるから、良かったんじゃない。昔から対戦しているメンツは楽しいよ」と振り返った。
レアな同級生対決 通算の対戦成績は…
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宮西は大卒、荻野は社会人を経て09年のドラフトでプロ入り。10年から同じリーグでしのぎを削ってきた。通算成績は、この試合の前までで20打数5安打の1本塁打。ここ最近、22年は対戦がなく、23年は申告敬遠した1打席のみだった。
「大学の時も紅白戦でホームラン打たれているからね。冗談抜きにあと何回、対戦できるか分からない。巡り合わせもあるし。そういう意味では勝ち逃げしたいね。もう対戦せず」とニヤリと笑った。
今でも連絡を取り合う仲 「お互い、けがせんとこう」
今年で39歳の昭和60年生まれ。同学年の現役選手が少なくなり、お互いの存在が刺激になっている。今月4日のソフトバンク戦で前人未到の通算400ホールドを達成した際には、荻野がお祝いの花を贈ってくれた。
定期的に連絡を取り合っており、オフに顔を合わせば「お互い、けがせんとこうなって。それだけよ。結果は二の次」と励まし合う。
まだまだ進化の39歳 吉井監督とはピッチング談義
そんな同級生と「あと何回、対戦できるか…」と、つぶやいたレジェンド左腕だが、技術のさらなる向上に貪欲だ。この日の練習前には、入団時に投手コーチだったロッテ・吉井監督とじっくり話し合う場面があった。
「チェンジアップの話。若手の時にチェンジアップを教えてもらったけど、一切できなくて。やっとできるようになったという話をしただけ。吉井さん、どうやって投げてました?ともう一回、再確認しました。400ホールドの話? そんなの秒で終わったわ。普通の親子の会話みたいな感じよ」。金字塔を打ち立ててもなお、39歳は進化を続ける。