高校野球
道産子カルテットが京都国際の初優勝に貢献 沢田遥斗「ここに決めて良かった」【夏の甲子園】
■全国高校野球選手権最終日(8月23日、阪神甲子園球場)
▽決勝 京都国際2-1関東第一 ※延長十回タイブレーク
甲子園史上初の決勝タイブレーク
4人の道産子がベンチ入りする京都国際が、0-0で突入した甲子園史上初の決勝タイブレークを制し、春夏通じて初めて深紅の大優勝旗を手にした。札幌市出身の3番・沢田遥斗中堅手(3年)、千歳市出身の6番・高岸栄太郎一塁手(3年)がスタメン出場。九回には高岸に代わって千歳市出身の服部颯舞(3年)が代打で出場した。また、札幌市出身の尾角凌(2年)は一塁コーチャーを務めた。
不動の3番・沢田は6試合連続安打
夢に見た優勝だ。最後の打者を打ち取ると、マウンド上で歓喜の輪が広がった。沢田は不動の3番として決勝で2安打するなど、1回戦の札幌日大高戦から6試合連続安打をマーク。「信じられない。本当にもう無意識でマウンドに走っていて、とりあえずもうめちゃくちゃ嬉しい。今まで甲子園に行ったことがなくて、テレビの向こう側でしか見ることができなかった光景だった。まさか自分たちが同じことをできるなんてちょっと思ってもいなかった」と興奮気味に振り返った。
守備でもここ一番のプレーを披露
中堅の守備でも魅せた。0-0の五回2死。二塁手が打球を弾き、ボールが転々とすると打者走者が一気に二塁を狙った。「関東第一さんは次の塁を狙ってくるのが頭にあった。すぐにカバーに行ったら、二塁に行っているという声が聞こえたので、そのままボールを持って投げることができました」。1試合であるかないかのプレーでも普段の練習から意識高くやってきた成果をここ一番というところで発揮した。