3戦連続先発が有力な札幌DFパクミンギュ 豊富な走力を発揮して磐田をシャットアウトだ
■8月23日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
先発した2戦は負けなし
北海道コンサドーレ札幌は25日のアウェー磐田戦(ヤマハ)に向けてチームミーティングを行った後、11対11などで調整した。今夏に札幌へ加入した韓国人DFパクミンギュ(29)は直近の2試合で先発出場していずれも勝ち点獲得に貢献。チーム内でその存在感を高めている。スタメン入りが有力な一戦で強力FW陣を擁する磐田をシャットアウトし、札幌を今季初の連勝へと導く。
左サイドを活性化
先月16日に札幌への加入が発表されてから約1カ月、早くもパクミンギュがチームに欠かせない重要なピースとなりつつある。今月7日のアウェー横浜M戦(2●3)で後半16分から途中出場してJリーグデビューを飾ると、中2日で迎えたホーム福岡戦(2△2)では3バックの左CBとして先発出場。後半アディショナルタイム2分までプレーした。同16日のホーム鳥栖戦(5〇3)は先発フル出場を達成。安定した守備と積極的な攻撃参加で、札幌の左サイドを活性化させている。
連係面は問題なし
「他の選手が声を掛けてくれたりして助けてくれるので、連係面では特に問題はない。日本のサッカーの中でも問題なくやれている」と、試合を重ねる中で新天地での手応えをつかみつつある。
走行距離、スプリント回数はチームトップ 攻撃にも積極的に参加
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その働きぶりは数字でも明確に現れており、福岡戦ではチーム最多のスプリント数25回を記録。鳥栖戦でも総走行距離11.491キロ、スプリント数19回と、いずれもチームトップの数字を叩き出した。ここ2戦を1勝1分と負けなしで切り抜けたチームにパクミンギュの豊富な走力が良い影響を与えている。「ミシャのサッカーは積極的に攻撃に行くことが要求されるので、意識して攻撃に参加するようにしている」と、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)の期待にもしっかりと応えている。
2戦連続で〝6ポイントマッチ〟
鳥栖戦に続いて磐田戦も降格圏に沈むクラブ同士の〝6ポイントマッチ〟となる。絶対に落とせない一戦のキーポイントとなるのが、リーグ2位の15得点をマークしているFWジャーメイン良(29)や、6得点を記録している190センチの長身FWマテウス・ペイショット(28)、昨季J2藤枝で13得点を奪い、C大阪を経て今夏に磐田へ加入したFW渡邉りょう(27)ら強力ストライカーをどう抑え込むのかという点だ。「守備の面では、互いにコミュニケーションを取りながら守っていかないとダメ」と、チームで連係しながら対峙していく構えだ。
目指すは無失点での勝ち点3
今週のトレーニングは21日の天皇杯・千葉戦(0●1)を戦った選手と、磐田戦の主力が予想される選手が別グループに分かれて行われた。パクミンギュも磐田戦を見据えたグループの一員として〝決戦〟への調整を進めてきた。「試合に向けての準備をしっかりとできている。自分がDFとして試合に出るのであれば、相手を0点に抑えて勝ち点3を取れるように頑張りたい」。チームに安定と活力を与えている背番号3が、敵地で再び白星奪取に貢献する。