【一問一答】伊藤大海 手放しで喜べない10勝 悔しい降板で垣間見せたエースの自覚
■パ・リーグ19回戦 ソフトバンク3ー5日本ハム(8月25日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの伊藤大海投手(26)が25日、エスコンフィールド北海道で行われたソフトバンク戦に先発し、5回3失点で2年ぶりの2桁となる10勝目を挙げた。試合後は81球で降板となった内容を反省。打線の援護や中継ぎの奮闘に感謝しつつ、次回の雪辱を誓った。試合後の一問一答は以下の通り。
―5回3失点で降板に
「そうですね、もったいなかったです。粘りきれなかったところは、悔しいところですね」
―序盤は抑えていたが、投球内容はどうだったか
「連打があったので。もうちょっと細心の注意を払っていくべきところかなと思いました」
―失点は五回だけだった。六回で交代に
「そういうこと。監督からのそういうメッセージだと思います。信頼がない、という判断だと思うので、悔しさを持ってしっかりやりたいなと思います」
―六回以降は継投でリードを守って、10勝目となった
「勝たせてもらっている試合ばかりなので。心の底からうれしいかと言われたら、そうではないですけど、最終的にチームが勝って、そこはすごくうれしいです。後ろにあれだけ強力なリリーフ陣がいるので、初回から飛ばしていけるという点ではすごく感謝しています。なるべく負担をかけないように、僕以外のところで出動してもらえるように、そういうピッチングをしていきたい」
―2桁勝利は2年ぶり
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「さっき言った通りで、今のところ、自分で勝ったという感じがないので。そこは申し訳ない気持ちもすごくありますし、助けてもらっているというありがたい気持ちもあるので、しっかりプレーで返したいなと思います」
―ソフトバンクにやり返す、ということも重要か
「相手がどこであれ、求められた役割を全うすることが一番だと思う。相手は関係なく、役割を全うするということを考えて、最後までやっていけたらなと思います」
―三振が多かった。これまでとの違いは
「どうですかね…。エスコン特有の光の入り方で(打者が)見づらかったというのがもちろん、あると思うので。そこはあまり気にせず。最初が良くても最後、ああいう形だと印象も良くないですし、内容というより、最後のマウンドの降り方というのを特別意識して、やっていきたいなと思います」
―グラウンドレベルで風はどう感じたか
「風はヤバイですね。僕は恩恵を受けていた方だとは思いますけど。マウンドに立ったら分かる、というぐらい吹いています」
―スイーパーの曲がりが大きいようにも見えた。風の影響か
「多少はあったかなと思います」
―降板の指示はどのタイミングで
「次も行く気ではいましたけど、準備していたところで、次、代わるよ、という話だったので」
―どう受け止めたのか
「そういうことだと思う。強いメッセージというか。悔しさと情けなさを感じてやっていかないといけない、と感じました」