レイエスが有言実行のエース援護弾 「伊藤さんが投げる時はいつも打ってるよ!」
■パ・リーグ19回戦 ソフトバンク3ー5日本ハム(8月25日、エスコンフィールド北海道)
追撃の14号ソロ 四回にバックスクリーンへ豪快弾
日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が25日、エスコンフィールド北海道で行われたソフトバンク戦に「5番・DH」で先発出場。3点リードの四回に14号ソロを放ち、カード勝ち越しをたぐり寄せた。
持ち前のパワーを披露 「幸せな気持ちです」
北広島の夏空に、美しい放物線が描かれた。バックスクリーンへの豪快な一撃は「感触が非常に良かった。毎回、言うけど、ホームランが出ると幸せな気持ちです」と、うれしさいっぱい。持ち前の怪力を存分に見せつけ、満足げな表情を浮かべた。
エースの援護は任せろ! 14本中5本!
エースが投げれば、大砲が打つ。レイエスは伊藤の登板試合にめっぽう強い。全14本塁打のうち5本は、伊藤が先発したゲームで記録したものだ。この日の本塁打後には、球団を通じて「ヨッシャー! 伊藤さんが投げる時はいつも打ってるよ!!」と興奮気味にコメントした。
道産子右腕ともきっちり抱擁
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有言実行の一振りだった。好相性を自覚していたレイエスは、試合前に伊藤へ「きょうも絶対、打つぞ」と予告。ダイヤモンドを一周し、ナインとハイタッチを交わした直後には、ベンチ裏に控えていた右腕の元へ歩み寄り、熱い抱擁を交わしたという。
球団記録に迫る18試合連続安打 「ヒチョリ~!?」
不振にあえいだ序盤戦が嘘のように打ちまくっている。この日も快音を響かせ、出場18試合連続安打。2007年に森本稀哲(現外野守備走塁コーチ)が記録した24試合連続安打まで、あと「6」とした。
快記録に迫るレイエスは「ヒチョリ~!?」と目を丸くし、「そんなに記録は気にせず、ヒットが出ても出なくても野球を楽しみたい。仕事をすることにフォーカスするだけ。球団が信頼してチャンスをくれているので、応えていくだけだと思います」と色気を封印した。
本領発揮の助っ人大砲 さらなる飛躍へ気合十分
シーズンが進むにつれて、その打棒は威力を増している。メジャー通算108発の実力は紛れもなく本物だ。
「こういう活躍を期待して、ファイターズが私を日本に連れてきてくれた。引き続き、こういう活躍ができればいい。日本に慣れるほど研究もされると思うので、自分も毎日スタジアムに来て学んでいきます」
心優しい大男は充実の笑みを広げ、足取り軽く球場を後にした。