郡司裕也 自身初のシーズン100安打を達成「いろんな方面から早く打てと言われていた」 試合後にやまーんも祝福
■パ・リーグ19回戦 ソフトバンク3ー5日本ハム(8月25日、エスコンフィールド北海道)
周囲の〝プレッシャー〟をはね除けて節目の一打
日本ハムの郡司裕也捕手(26)が25日、ソフトバンク戦(エスコンフィールド北海道)に「3番・三塁」で先発出場。一回に中前打を放って、自身初のシーズン100安打に到達した。
「ずっと意識していました。いろんな方面から早く100安打打てと言われていたので」と安堵の表情を浮かべた。
大台王手から1週間 「ZOZOで達成するつもりだった」
18日に行われたオリックス戦の第3打席で右前打を放ち、大台到達にリーチをかけていた。それから1週間、当たりがピタリと止まった。前カードのロッテ3連戦(出場2試合)は、まさかの無安打。「僕もZOZOで達成するつもりだったんですけど。残念ながら(笑)」と、やきもきしていた。
一足先に100安打の後輩に「目の前で打ちやがって」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
チーム内では、ひそかに熾烈(しれつ)な最多安打争いが繰り広げられていた。「マンチュウ(万波)とはロッカーが横なので、熱烈な最多安打争いを勝手にやっています。バチバチじゃないですけど、勝手に争っています。負けたくないですね」
ソフトバンクとの今カードは、郡司が今季99安打、万波が98安打で迎えていた。前日24日に左越え二塁打を放って99安打とした後輩は、この日2番で起用され、一回に左前打をマーク。チーム最速での大台到達を先に越され、「目の前で打ちやがって。アイツはキャリアハイじゃないので、100安打なんてなんとも思っていないでしょうけど」と苦笑いだった。
〝直後〟にきっちりセンター前へ 先制点をアシスト
もちろん、ここで引き離されるわけにはいかない。万波の直後に入った1死一塁の第1打席は、相手先発・松本晴が投じた初球を中前へはじき返してチャンスメーク。3点の先制劇を演出し、「打てて良かったです」とホッと一安心だった。
試合後に「ゆうやまーん」の絶妙な掛け合い
試合後には、キャリアハイを次々更新している今季の歩みを振り返り「去年トレード前の自分に教えてやりたいですけどね。おまえは来年100安打、打てるよって」と、しみじみ。感慨にふけっていると、昨年6月に中日から共にトレードで加入した山本拓が通りかかった。
〝ゆうやまーん〟として親しまれる後輩から「100安打達成おめでとうございます! ごちそうさまです!」と祝福され、「ごちそうさまです? 逆に。ええ、逆になんで?」と即座にツッコミ。「オールスター選手なので」と持ち上げられると「まあまあ、今年はおまえの年俸、抜くから。それだったら、何でもおごってあげるよ」とニヤリと笑った。
まだまだ打ちまくる! 自信満々に宣言
今年の推定年俸は郡司が1800万円、山本拓が2000万円。自身初の規定打席到達も視野に入っており、「裏目標はコイツの年俸、超えるですから。絶対、負けないです。100安打に満足せず、110、120、130、140頑張ります」。そう言い切った郡司の表情は、どこか自信に満ちあふれていた。