ファイターズ
《ハム番24時》8月26日
なんて素敵な関係性なのだろう。ときに孤独なマウンドで奮闘する男には、頑張るべき理由がある。
前カードのソフトバンク3連戦の期間中に、河野を取材する機会に恵まれた。昨季50試合に登板したタフネスさは今季も健在で、現時点での46試合登板はチームトップの数字。リーグ全体でも、ソフトバンク・松本裕と1差の2位タイに付けている。
最優秀中継ぎへの意気込みを尋ねた際には、謙虚な言葉をつなぎながらタイトルへの意欲を語ってくれた。その後、シーズン中の癒やしについて話題が及ぶと、真剣だった表情が少しずつ緩んでいった。
「家族の支えがなければ、ここまで投げることは難しいですよ。一番近いところで応援してくれますし、抑えたときは一緒に喜んで、打たれたときは一緒に落ち込む(笑)。困ったことがあっても本音で相談して、次の日には『よし、やろう!』と思える。僕はチームのために頑張るけど、家族のためにも頑張りたいと思ってます」
距離が近いほど照れくささが邪魔をして、感謝の言葉をサボり気味になる…。真っ直ぐな思いを言葉に乗せる左腕の声を聞き、大事なことを思い出しました。