水谷瞬 先頭打者弾で同級生〝かねむー〟を援護 今季3度目の好相性は偶然?
■パ・リーグ17回戦 楽天3ー3日本ハム(8月27日、エスコンフィールド北海道)
またもインパクト大の豪快弾
日本ハムの水谷瞬外野手(23)が27日、エスコンフィールド北海道で行われた楽天戦の一回に今季3本目となる先頭打者弾を放った。この日を含め、3本は全て同級生の金村尚真投手(23)が先発した試合で飛び出している。
結果は延長十二回の末に引き分けとなったが、ミレニアム世代の2人の好相性が、あらためて浮き彫りになった。
カーブを捉えてバックスクリーン左へ
強烈な先制パンチだった。カウント3―1から早川が投じた5球目。真ん中付近のカーブを捉えると、打球は伸びてバックスクリーン左に吸い込まれた。
6号ソロ。超攻撃型の1番が持ち味を発揮し「ちょっと詰まりましたが、いい形で打つことができました。まだまだここから! 金村くん、よろしくお願いします!」と球団を通じて、ちゃめっ気たっぷりにコメントを出した。
今季は投打の〝絆〟が顕著 水谷&金村のほかにも…
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野球は確率のスポーツと言われるが、偏りはある。今季の日本ハムでも、特定の投手が先発した試合で、特定の野手が好成績を残す現象が起きている。北山が投げると、万波が快音を響かせ、伊藤が登板すると、レイエスが打ちまくるなど、不思議な〝絆〟が構築されている。
無意識で力強い援護を連発 「気付いていなかったです」
金村との好相性について水谷は意識していなかったそう。
「なんかあるんですかね? たまたまです。全然、気付いていなかったです。言われてみれば、という感じです」と笑い「僕の役割は、チームに勢いを付けることと、点を取ることでピッチャーに少しでも楽に投げてもらうこと」と力を込めた。
有言実行の一発に『かねむー』も感謝
2人を含めてミレニアム世代には有望選手が多く、仲が良い。ジェッシーの愛称が定着している水谷は普段から金村のことを親しみを込めて「かねむー」と呼んでいる。この日の試合前にも健闘を誓い合うように言葉を交わしていた。
「試合前に、かねむーに『頼むで』と言われていました。(先頭打者本塁打を)打った後に『ホンマに打ったやん』と言ってもらった。今回は勝たせてあげられなかったですけど、僕も内容のいいバッティングをして、チームとかねむーに勝ちを付けられたら」。ジェッシーが打って、かねむーが抑える。そんな試合が続けば、ファイターズはさらに強くなる。