ファイターズ
2024/08/28 01:50

《岩本勉のガン流F論》ロマンしか感じない! 柳川よ、斎藤よ。身近に最高の手本があるじゃないか

■パ・リーグ17回戦 楽天3ー3日本ハム(8月27日、エスコンフィールド北海道)

一時勝ち越しとなる1点を献上した柳川

 困難を乗り越えた先に成長がある。劇的な試合展開の中、2人のピッチャーが素晴らしい経験をした。まずは柳川。同点の九回に登板し、一時勝ち越しとなる1点を与えた。失点したシーンは遊撃手の水野に失策が記録されたのだが、柳川は先頭打者に四球を与えていた。その裏、味方が驚異的な粘りで同点に追い付き、黒星を回避できた。

絶体絶命のシーンで開き直った斎藤

 2人目は斎藤。3―3の十一回に7番手で登板した。ヒット、自身のエラー、内野安打で無死満塁となった。ところが、この絶体絶命の場面で開き直った。ここから気合十分のストレート勝負で三振、二ゴロ、投ゴロ。1点も与えなかった。まるで優勝したかのようなガッツポーズに気持ちが表れていた。「自分の武器は直球。これがダメなら、この世界では食っていけない」。そんな声が聞こえてきそうな強い開き直りで、最も悔いが残らないだろうストレートで向かっていった。

忘れられない苦い経験 たまげた「おまえはトレードや!」

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