天敵・川崎との試合で戦列復帰を目指す札幌MF荒野拓馬主将「強いチームとの対戦は燃える」
■8月29日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
約2カ月半ぶりの公式戦復帰へ
北海道コンサドーレ札幌は9月1日のホーム川崎戦(プレド)に向け、11対11などを行って調整した。6月15日京都戦後、恥骨痛で長期離脱を強いられていたMF荒野拓馬主将(31)が、約2カ月半ぶりの公式戦復帰へ順調にトレーニングを積んでいる。現在2連勝中と好調なチームの勢いをさらに加速させるため、キャプテン自ら活力を注入し、リーグ戦通算2勝6分23敗という天敵を撃破する。
「チームは良い状態なので、自分もそこに入ってしっかりと残留争いに関わりたい」。帰ってきたキャプテンは淡々としながらも熱のこもった口調で重要な一戦への意気込みを語った
練習試合45分間の出場で収穫 「ゲーム勘という部分では…」
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前節の磐田戦当日の25日に行われた札幌大との練習試合に出場して実戦復帰。「ゲーム勘という部分では、大きいコートで動けたというのは収穫」と45分間のプレーを振り返る。長期離脱の原因となった恥骨痛についても「やっている時に(痛み)はそんなに感じない。しっかりとケアをして毎日を過ごしていきたい」と口にするなど、一時に比べてかなり状態は良化してきたようだ。
チーム一丸で勝ち切れている
自身の故障、そしてチームの低迷と、ここまで苦しいシーズンを過ごしてきたが、ここに来てチームは今季初の連勝を達成。荒野も「自分たちがしっかりとゲームをコントロールしながら勝ち切れた。まだまだ課題はあると思うけど、チーム一丸となって勝ち切れているのはいい」と、漂う上昇気配に手応えを感じている。
馬場は累積警告で欠場
シーズン中盤からボランチのポジションに定着したDF馬場晴也(22)が前節に累積4枚目のイエローカードを受けたため、川崎戦は出場停止となる。この日行われた11対11で荒野は途中から主力組のボランチとしてプレーしており、復帰即スタメン起用となる可能性も浮上している。
新加入の選手たちを生かすために
今夏新たに加わった選手たちへも「特長をつかみながら、生かしてあげられるようになりたい」と連係を重視しつつ、「自分が自由に、アグレッシブに動けるときは良いゲームになることが多いので、自分が動けるところで動いていきたい」。〝札幌のエンジン〟を再起動させ、チームに好影響を与えることを誓う
プレドでは未勝利
対川崎では通算2得点をマークしている荒野だが、その一つはJリーグで初めて川崎を撃破した2020年11月3日アウェー戦(2〇0)での後半20分に挙げた貴重な追加点だ。「良いサッカーをしてくる強いチームとの対戦は燃えるので、週末の試合でも出られるチャンスがあれば頑張りたい」。長く苦汁を飲まされ続け、ホームでは4-3で劇的に勝利した22年厚別での1勝しかない。復活したキャプテンがチームをけん引し、天敵からプレド初勝利を奪い取る。