郡司裕也 14試合ぶりの打点が貴重な適時打「バッティングが湿っていたので、曇りが晴れてきたかな」
■パ・リーグ18回戦 日本ハム5ー2西武(8月30日、ベルーナドーム)
値千金の一打 七回に追撃の2点タイムリー
日本ハムの郡司裕也捕手(26)が30日、西武戦(ベルーナドーム)に「2番・三塁」で先発出場。1点リードの七回に貴重な追加点となる左翼線2点二塁打を放ち、8月11日の同戦以来となる打点をマークした。
試合後には、開口一番「いやあ、デカいっすね。1点差と3点差では、だいぶ違いますから。中継ぎ陣に負担かかっているので、楽にできて良かったです」と安堵の表情を浮かべた。
想定内のシチュエーションで勝負強さを発揮
1点差に迫られた直後の七回だった。ダブルスチールなどで1死二、三塁と好機を広げたが、前打者の水谷が空振り三振。「ジェシーが打ってくれれば、もっと楽だったんですけど、2アウトで回ってくる想定もしていました」と冷静だった。
2死二、三塁から西武の3番手左腕・ヤンの投じた5球目を左翼線へ。出場14試合ぶりとなる打点を挙げ、「デカいでしょ。チーム的にも個人的にも大きな一本でした。良かったです」と笑顔がはじけた。
本調子から遠ざかっていた8月 見えた復調の兆し
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中日から移籍2年目の今年は春季キャンプから三塁に本格挑戦し、勝負強いバッティングでレギュラーを奪取した。順調なシーズンを送ってきたが、8月は苦しんでいた。
「特に何も変えていないんですけど、勝手に良くなるだろうという感じです。ちょっとバッティングが湿っていたので、曇りが晴れてきたかな。台風が来ていますけど」。ようやく復調の兆しが見えてきた。
睡眠と食事で疲労回復 キャラづくりにも余念なし!?
開幕から1軍で戦い、試合数、安打数など各部門でキャリアハイを更新。疲労回復の鍵は「もう睡眠だけ。食事と睡眠しかやることないですよ」と言い切る。
休日だった前日29日は睡眠時間を「バッチリ」取り、栄養面の方はというと…。「それは秘密で。プライベートのことなので。プライベートには踏み込まないでください、というキャラをつくっているので」とニヤリと笑った。
勝ってカブトの緒を締める! 「ここからラストスパート」
郡司の大きな一打もあり、チームは5ー2で勝利。自身は目標に掲げていた規定打席到達も目前に迫っている。
「いい攻撃したと思いますけど、守備の乱れもありましたし、また引き締めてという感じです。ここからラストスパートいきます」。勝負のシーズン終盤戦へ、背番号30は欠かせないピースだ。