ファイターズ
《ハム番24時》8月31日
東京6大学選抜と対戦した日本ハムの2軍メンバーに玉井がいた。練習上がりにOBやスタッフと談笑していたとき「プロリハビラーなので」と、聞き慣れない単語が耳に入ってきた。本人に尋ねると「谷内さん(1軍内野守備走塁コーチ)にずっと言われていたんですよ。おまえ、プロリハビラーだなって」と笑って教えてくれた。
熱心に勉強し、リハビリに取り組む人物を指すのかと想像したが、違っていた。「そんな深い意味、ないっすよ。高い給料をもらっておいて、野球やっていないな、と言っているだけです」。早く1軍戦力になれ―とハッパを掛けられていた。
春先に腰椎椎間板ヘルニアの症状が表れ、保存療法を選択した。およそ3カ月のリハビリを経て7月中旬に実戦復帰。そこから1カ月半が過ぎている。まだ完全復活の手応えはつかめていないそうで「腰は大丈夫。(2軍で)打たれていますし、僕自身の状態をなんとかしないといけない」と強い覚悟をにじませた。
1軍では、大尊敬しているベテラン左腕の宮西がセットアッパーとして輝きを放っている。仲の良い先輩が寂しがっている―と伝えたところ、玉井の温和な表情が変化した。「『もう無理やろ』とか言っていますよね、絶対に。クソッ」。確かに、ツンデレの宮西は、そんなことも言っていたような…。とにもかくにも、闘志に火が付いたようで、良かった⁈