■８月３１日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場

　北海道コンサドーレ札幌は９月１日のホーム川崎戦（プレド、午後２時キックオフ）に向けて、チームミーティングの後、１１対１１などの練習メニューで最終調整した。今夏札幌に加入したＦＷアマドゥ・バカヨコ（２８）は、川崎戦で３戦連続のメンバー入りが濃厚。札幌デビュー戦で初得点を決めたプレドの舞台で再びゴールをゲットし、チームを今季初の３連勝に導く。

紅白戦で複数ゴール決めてアピール

　練習開始直後から降り出した激しい雨の中で行われた、川崎戦に向けての最終リハーサル。紅白戦でトップの位置に入ったバカヨコは、複数のゴールを決めるなど好調をアピール。「試合への準備はできているし、自信はある。出場のチャンスが来たら、必ずチームのために頑張りたい」と、高いモチベーションを持って、Ｊ１残留に向けた大事な一戦に臨もうとしている。

　前節のアウェー磐田戦（２〇０）では、後半２６分からＭＦスパチョーク（２６）に代わってピッチに登場。シュートこそ撃てなかったものの、前線からの献身的な守備でチームの完封勝利に貢献した。「守備のところを見てくれてうれしい」と笑顔を見せたバカヨコは「全員がアタッカーで、全員がディフェンダー。チーム全員が全部をやらなければいけないと思っているので、責任を持って守備もできるように頑張っている」と札幌のスタイルに順応しつつある。「この間のチームは本当に良いパフォーマンスだったので、チームメートたちには感謝している」と振り返る磐田戦のような戦いを、川崎戦でも見せたいところだ。

札幌デビューの鳥栖戦でＰＫきっちり

　札幌加入後初戦となった今月１６日のホーム鳥栖戦（５〇３）では、後半４４分にチーム５得点目となるＰＫをきっちりと決めて、いきなり札幌初ゴールをゲット。川崎戦でもゴールを決めれば、プレド２戦連発となる。「ひとつの目標として、もちろんそれもある」と、自身のゴールに意欲を見せるものの、「チームが勝利できたら一番」と、何よりもチームの勝ち点３というミッション達成に重きを置いている。「一番大事なのはチームとしてのパフォーマンスを発揮すること。みんな毎日の練習で良い雰囲気をつくって、チームのために頑張っているので、私もそのために頑張りたい」と、１１人の中の１人としての役割を全うして、今季初の３連勝を成し遂げる構えだ。

大観衆の前で歓喜のシーン再演だ

　鳥栖戦は金曜日のナイトマッチだったにもかかわらず、１万８０００人を超えるサポーターが来場しチームを後押しした。川崎戦でも多くの来場者がプレドに駆けつけることが予想される。「（ゴールの）チャンスが訪れたらもちろん決めたいが、何よりもチームのために頑張りたい」と意気込む背番号２０が、再び大観衆を沸かせるシーンを生み出す。