上川畑が絶妙スクイズで先制点!「分からないです。ラッキーです」夏好調の理由とは?
■パ・リーグ19回戦 日本ハム1-2西武(8月31日、ベルーナドーム)
日本ハムの上川畑大悟内野手(27)が31日、ベルーナドームで行われた西武戦に「6番・二塁」で先発出場。両軍無得点で迎えた七回1死一、三塁の好機でセーフティースクイズに成功し、先制点をもぎ取った。
「まさか初球とは(笑)」
最大級の警戒網をかいくぐり、貴重な得点をもたらした。一塁線へ絶妙な犠打を決めた上川畑は、しびれる場面を振り返り「(サインが)出るかなと思っていたけど、まさか初球とは(笑)。決められて良かったです。緊張感? けっこうありました」と、ホッと胸をなで下ろした。
ベンチの意図汲み取り高確率で遂行
三塁走者に代走・五十幡を置いた今回のケースは、内野ゴロや犠牲フライでも得点が望める場面。「最初は打つ気満々だったけど、どこかでチームプレーがあると考えながら打席へ向かってました」。ベンチの意図を汲み取り、高確率で任務を遂行できる。状況に応じてスタイルを変えられる器用さは、チームにとって心強い。
2年目のジンクスの正体を自分なりに解き明かし…
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6月を終えた時点で打率.225と低空飛行を続けていたが、夏場以降はコンスタントに安打を重ね、現在は打率.259まで数字を上げた。好調の理由は「分からないです。たまたま配球の読みが合うようになってきただけ。ラッキーです。フフフ(笑)」と煙に巻くも、過去2年間の経験は確実に生きている。
ルーキーイヤーは3割に迫る打率を残したが、昨季は.212とバットが湿った。「1年目は読みが結構良かったけど、去年は数字にとらわれて目先の結果が欲しくなって、中途半端な打席が多かった。その経験があったから(今季は状況次第で1球種に張って)読みが合うことがある。今シーズンは7月ぐらいから良い感じになってます」。2年目のジンクスの正体を自分なりに解き明かし、見事に糧とした。
終盤の重圧感じず楽しむ〝神川畑〟
プロ入り後、チームは2年連続で最下位。順位争いが生む未知のプレッシャーを感じることなく、一戦一戦を心から楽しんでいる。
「1、2年目は9月が消化試合になっていることも多かった。ヒリヒリした試合を9月にできるのはありがたい。優勝は現実的に厳しいけど、そこで良い結果を出したいし、しっかりクライマックスに行けるように頑張りたい」
打って良し、守って良し。尻上がりに調子を上げる〝神川畑〟の活躍が、チーム浮沈の鍵を握る。