【プレーバック・写真入り】J1リーグ第29節 札幌2ー0川崎(9月1日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
今季初3連勝、最下位脱出
北海道コンサドーレ札幌は川崎とホームで対戦し、2-0で今季初の3連勝を飾った。勝ち点は25となり、鳥栖を抜いて19位。ついに最下位を脱出した。
前半は川崎の猛攻をしのぎ、0-0で耐えた。札幌は決定的な攻撃の形をつくれず、前半のシュートはMF青木亮太(28)の1本のみ。右ウイングのMF近藤友喜(23)は、川崎のDF三浦颯太と激しいマッチアップを繰り広げ、何度も倒された。GK菅野孝憲(40)は危険なシーンでナイスセーブを連発し、川崎の得点を許さなかった。
試合が動いたのは後半。同14分、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)は一気に3枚替えした。MF宮澤裕樹(35)、DF中村桐耶(24)、MF荒野拓馬(31)を投入し、青木を前線に上げたのが功を奏した。同26分、右サイドから攻め上がったDF髙尾瑠(27)が中央に切れ込み、相手ディフェンダーを引きつけ、ペナルティーエリアやや左にいたフリーの青木にパスし、青木が落ち着いて右足で決めた。
9分後の同35分、FW鈴木武蔵(30)が頭で決めた。右サイドから青木のクロスにドンピシャのヘディング。ディフェンダー2人に囲まれながら、高さの違いを見せつけた。
反撃のスキを与えないよう、交代枠も使い切った。同44分、貴重な追加点を奪った鈴木を下げて、新戦力のFWアマドゥ・バカヨコ(28)を投入。アディショナルタイム6分には、近藤に替えてこちらも新戦力のFW白井陽斗(24)をつぎ込んだ。
この試合前まで、通算成績2勝6分け23敗と、圧倒的に負け越していた天敵・川崎相手に、2得点かつ0封という爽快(そうかい)な勝利を収め、札幌は逆転残留に向けて確実に一歩前進した。
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■後半14分から途中出場し、6月15日アウェー京都戦以来となる戦列復帰を果たしたMF荒野主将
「復帰戦でしっかり勝つことができ、まずは次に繋げることができたかなと思う。(久しぶりの出場でコンディションは)離脱する前の体の痛みよりはちょっと落ち着いたと思う。コンディションはまだまだで、長い時間出たときにもっと良いプレーをしないといけない。今日は短い時間だったけど、次にルヴァン杯もあるので、しっかりケアしていきたい。(これでチームは3連勝)まだまだ降格圏にいるので、早くそこを脱したい。そのためには次も連勝を続けることが必要」
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