ファイターズ
《ハム番24時》9月1日
順位争いも佳境を迎え、登板機会の増える投手陣の負担が気になるところだ。新庄監督は先日、話題づくりの意味を込めて、SNSで『レイエス先発』を投稿。もちろん冗談だったが、本人はブルペンで投球練習を行うなど、ちょっとした騒ぎになった。
指揮官によると、大量ビハインド時に登板が想定される、もう1人の候補が上川畑だった。このアイデアは単なるその場の思い付きではなく、2年前から温められていた策だという。
上川畑は「実はルーキーの時に監督から『大差になったら、あるからね』って言われていたんですよ」と、どこかうれしそうな表情を浮かべた。粒江ビッグスターに所属していた小学生時代には「弱すぎるチームで、僕しか投げられる人がいなかった(笑)」と、投手経験もあるそうだ。
果たして、その実力やいかに!? 持ち球について尋ねると「僕、なんでも投げられますよ。意外と指先が器用なので。全球種、変化量は1しかないけど」と、自信とも自虐とも受け取れる答えが返ってきた。
続けて「あっ! でもカットボールだけは少し良いかも。変化量3ぐらいあります。〝小リベラ〟ですね」と照れ笑いした。
カットボールは、MLB歴代最多652セーブを記録したマリアノ・リベラ氏の代名詞だ。大敗は絶対に嫌だけど、魔球を操る背番号4の投球を1度は拝んでみたい。