札幌が体を張った守備で2戦連続完封勝利! 天敵・川崎攻撃陣を4年ぶりシャットアウト
■J1第29節 札幌2―0川崎(9月1日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
北海道コンサドーレ札幌は、過去リーグ戦31試合で計74失点を喫していた天敵・川崎攻撃陣が放った13本のシュートから自軍ゴールを守り抜いて完封勝利。2試合連続のクリーンシートで、今の札幌の強さが攻撃だけではないことを証明した。
前半耐えて0に抑えたのが大きかった
「どんな形でも勝つことができて、次につなげることができてよかった」。再三のビッグセーブでゴールマウスを死守したGK菅野孝憲(40)が勝利の味をかみしめれば、右CBとしてフル出場したDF髙尾瑠(27)も「前半押し込まれても失点を防いだのが後半につながった。2試合連続ゼロで抑えたのは良かった」と、前節のアウェー磐田戦(2〇0)に続く完封勝利に笑顔を見せた。
試合開始直後から川崎にボールを保持される展開が続き、札幌陣内でのプレー時間が長くなった前半45分間。同22分には何度も自陣でボールを奪われ波状攻撃を仕掛けられるものの、DF大﨑玲央(33)のシュートブロックなどでゴールを守り切ると、同33分にはゴール前へのクロスに対し、果敢に飛び出した菅野が目いっぱい右手を伸ばしてパンチングでクリア。札幌の体を張った懸命な守備もあり、川崎に押し込まれた前半をスコアレスで折り返した。「体を張って、今やるしかない。僕たちはもう後がないし、1人1人が当たり前のことを当たり前にできた。1人1人が自分たちの仕事に100%集中できた結果だと思う」と、菅野は崖っぷちに追い込まれながらも、やるべきことを徹底して続けたチームメートをたたえた。
菅野ビッグセーブ連発「落ち着いて仕事できた」
菅野は後半21分にも、ペナルティーエリア内からフリーで撃たれたMF家長昭博(38)のシュートを、両手を伸ばして枠の外へとはじき出すビッグセーブ。「体が自然と(動いた)。こういう緊張感のある試合が続く中でも、常に練習から緊張感を持ってできているので、今日も落ち着いて仕事ができた」と、日々の鍛錬の成果をここ一番で披露してみせた。