鎌ケ谷から心機一転　「黒髪で再出発です」

　１日に１軍出場選手登録を抹消された日本ハムの河野竜生投手（２６）が３日、千葉・鎌ケ谷の２軍練習に合流した。

　今年から〝染髪禁止〟となった２軍ルールに合わせて、ピンクヘアを黒染め。「黒髪で再出発です。（新庄）監督からもちょっと自分の時間をうまく使ってきてと言われたので、いいきっかけになればと思います」と笑顔をのぞかせた。

リーグトップの３２ＨＰ　堂々の数字も小休止

　今季はここまでチームトップの４８試合に登板し、１勝４敗３１ホールド、防御率２.３１。勝ちパターンを任され、３２ＨＰ（ホールドポイント）と最優秀中継ぎ争いでトップに立っている。

　「疲れは正直、みんな一緒じゃないですか。そんなの言い訳にも何にもならない」。チームのために懸命に腕を振ってきたが、勝負の８月に入り、打ち込まれる場面が増えてきた。

すべてをプラスに！　現実を受け止めて前進

　同３１日の西武戦で逆転の２ランを浴びるなど、８月は１０試合登板に登板し防御率６.１４。「月間で６点台のピッチャーなら（２軍に）落ちるわなと。結果を見れば、仕方ないことだと思う。それが今の実力。去年がうまくいっていた分、１年やることの難しさを今年はすごい感じるので、そこは受け止めるしかない。逃げるようなことすると、自分もここで終わっちゃう。それを受け止めて、もう一回り大きくなりたいです」。現実を冷静に分析し、前を向いている。

２年連続５０試合登板は目前

　昨季５０試合に登板し、ブルペン陣の柱として「自分がリリーフを引っ張っていく」と自覚を持ってきた。今後は２軍投手コーチらとミーティングを行い、１軍再昇格へ、調整を進めていくことになる。

狙うは当然、勝ちパターン返り咲き

　「いいピッチャー、（田中）正義さんも杉浦さんも帰ってきて、層が厚いというか、誰が投げても、接戦の勝っている場面にいける。その中の一員として、僕も入っていけるように頑張りたい。なんとかリリーフにいい風を吹かせたいですね」。しっかり充電し、パワーアップして１軍の舞台に戻ってくる。