【一問一答】水谷瞬 劇勝導いた覚悟の一打 古巣への苦手意識を払しょく
■パ・リーグ21回戦 日本ハム8ー5ソフトバンク(9月4日、みずほペイペイドーム)
日本ハムの水谷瞬外野手(23)が4日、みずほペイペイドームで行われたソフトバンク戦に途中出場し、土壇場の九回に勝ち越しの左前適時打を放った。昨季まで在籍していた古巣に対して相性が悪く、試合前時点で打率.143に抑え込まれていが、土壇場で奮起。苦手意識を払しょくする一打になった。試合後のヒーローインタビュー、囲み取材の一問一答は以下の通り。
【ヒーローインタビュー】
―九回に決勝打。どんな意識で打席に入ったか
「やっぱり、なかなかホークス戦で打てていないというのもあったので。正直、ちびりそうな気持ちではあったんですけど、みんながなんとかつないでくれたチャンスだったので。なんとか打とうという気持ちで、腹をくくっていきました」
―追い込まれた中での一打だった
「よくやったと思います」
―一塁ベース上で目頭を押さえていたが
「いや、目にゴミが入ったのかなと。シンプルに本当にうれしい気持ちでいました」
―古巣のホークス相手に打点
「5年間、お世話になった九州の地というところで。ホークス時代からずっと応援していただいているファンの方もたくさんおられると思います。ちらほら、ホークス時代のタオルも目に入っていたので。なんとか九州で一本打てて、こういう形で感謝の気持ちを伝えられるというのは、ほんとにうれしいです。ありがとうございます」
―チームも勢いづく
「そうですね。しっかり休んで次のカードに備えたいと思います」
―ファンへ
「きょうも熱い応援、ありがとうございました。九州のおいしいものをしっかり食べて、お気をつけて帰ってください。ありがとうございました」
【囲み取材】
―最高の打席になった
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「うれしいです」
―ソフトバンク戦は相性が良くなかった
「意識はしていないですけど、数字を見て分かるように明らかに打っていないので。意識しているつもりはなくても、意識してるんだな、というのは感じていました。そこで、どうやっていくか。そこ(ソフトバンク)だけ打てないでは、話にならないと思う。そこは常々、考えてやっているので、きょうはほんと、いいところで最高の形で一本出たんですけど、まだこのカードのゲームはあるので。もっと言ったらCSでやる可能性もあるので、きょうは一つ、いいきっかけだと思って、次に臨めたらなと思います」
―一塁で感極まっていた
「感極まろうかなと思ったんですけど、ちょっと汗が出すぎて、感極まれなかったですね(笑)」
―あの打席、狙いは
「狙いというのはないんですけど、打てなくてもともと、フォアボールでキヨさん(清宮)がなんとかしてくれるという気持ちではいました。なんとか事は起こそうと思っていたのと、どういう状況か場面を考えて。(ソフトバンク戦では)打っていないですけど、一応、数字として3割を自分は打っているというところで、普段は自信を持ちたくはないですけど、あの時だけは一つ自信を持って。こっちがビビるんじゃなくて、相手にとって一番、嫌なバッターに回ってきたというポジティブな気持ちで入ろうと思っていました」
―とにかく前向きに
「そうですね。あそこでちびっていても仕方ないと思うので、そこは腹をくくっていけたから、(決勝打が)出たのかなとは思います」
―監督に褒められたか
「いや、しゃべってはいないですけど、喜んでいましたね」
―ソフトバンクといい戦いができている
「僕はきょうぐらいしか貢献していないんですけど、いい選手がウチにもたくさんいると思うので。僕の印象としては、ずっと勝っているソフトバンクしか知らなくて。プロの世界でやってきて、今年初めて違うチームに来て、(外からあらためて見て)めちゃくちゃ強いというイメージがあったんですけど。自分も加わって微力ですけど、戦力としてやっている中で、ああいう強いチームとも戦えるんだなという気持ちは、日に日に増してきています。(去り際に)感極まったって書かんといてくださいね(笑)」