《SHINJOの信条》難しいですよ。一番やりたくないもん、俺。あの役目は
■パ・リーグ21回戦 オリックス2ー3日本ハム(9月6日、エスコンフィールド北海道)
ー(試合後、自ら口を開き)
「満塁になったらグワチョ(マルティネス)と決めていた。うちには満塁男が2人いるからね。サイコウユキヤくんと(笑)。グワチョはタイガースの木浪くんばりの勝負強さがある。最後、際どかったですか? 彼は4ミリぐらいのストライク、ボールを見極められる集中力を持っているから、フォアボールが多いですよね。犠牲フライも。3-0から打てのサインだったんですけどね。グワチョが自分で見逃して余裕の笑みをベンチの方に送ってきたから、何かしてくれるだろうと期待しました。さすがです」
ー柳川が初勝利
「きょうは柳川くんが抑えと決めていました。(田中)正義くんもボールは良くなってきましたよ。打たれましたけど、一番調子が良い時のボールが来ている」
【育成出身の柳川大晟 九回ピシャリでプロ初勝利 バチバチの殴り合いを好む格闘技ファンの一面も】
ーきょうは最初から抑えを決めていた。2人を競争させるか
「そうです。奮い立たせるというのが僕のテーマでもあるので」
ー柳川が先頭の若月に12球投げた
「真っすぐをファウルされるところでカットでいった。田宮くんも良い配球をしたなと思いましたね」
ー浅間が貴重なタイムリー
「彼も何かしてくれるオーラを持っているので」
【浅間大基 自身の打撃は「日替わり定食」】
ーソフトバンクが負けた
「(優勝確率が)3%ぐらい上がったんじゃない? 僕は上しか目指さない。下はもう全く考えてないです。盛り上がるところまで行きたいですよね。選手たち全員がそう思ってますよ。3位、4位の結果はあまり気にしてないんじゃないですか? ソフトバンクさんの結果しか気にしてない」
ー五十幡が盗塁を決めて盛り上がった
「あそこはいつも迷うんですよ。五十幡くんを走らせてノーアウト二塁からいくのか、バントで送って外野手を前に来させるのか。楽しい采配の一部ですね」
【一問一答:五十幡亮汰 鮮やか二盗で好機拡大】
ー浅間は送るつもりだったか
「うん。浅間くんはセーフティーの方が得意なので。(結果的には打球が)浮きましたけど、セーフティーで。この芝はまたフィールディングが難しい。そこで何か良いことが起こればと思って。バッターはバントで固まると失敗するから、好きな方で。セーフティーが得意ならセーフティーで」
ー清宮の申告敬遠まで計算していたか
「もちろん、もちろん。レイエスがもし打ったら終わりだし。凡打した時には上川畑くんが粘って粘ってヒットを打ってくれたら一番、最高。四球も取れるバッターなので、そこでグワチョを用意してました」
ー五十幡の盗塁は7月以来
「難しいですよ。一番やりたくないもん、俺。あの役目は。嫌でしょ。100%成功しないといけなくて、失敗したら何しとんねん?ってなる。バントもそうですけどね。成功して当たり前っていう目で見られるから。でも意気に感じてますよ。『すごく楽しい』って言ってたし」
ー胆振東部地震から6年。試合前には黙とうも
「皆さんの力になれれば。生活の一部になっていると思うから、少しでも笑顔を与えられるチームになれたら。道民みんながファイターズの結果を気にしてくれるチームになっている。きょうは勝てて良かったです」