河野 来季は先発一本!赤ネクタイでBIGBOSSへアピールだ
中継ぎ高評価で大幅アップ!1250万円増3000万円で契約更改
先発一本で勝負だ! 日本ハムの河野竜生投手(23)が3日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1250万円増の3000万円(金額は推定)でサインした。主に中継ぎを務めた前半戦での活躍が高く評価された形だが、先発への思いは人一倍強い。交渉の席では球団に対し、来季の起用法について「先発で勝負したい」と志願した。
悔しさ勝った「1年通して投げて規定投球回を達成したい」
中継ぎとして高評価され、1250万円の大幅アップを勝ち取った。しかし、先発に復帰した後半戦は1勝5敗。喜びよりも悔しさが勝った。契約更改交渉の席で球団から「(先発とリリーフ)どちらがいいのか」と問われた河野は、迷うことなく言い切った。
「僕は『先発で勝負したい』と伝えました。この2年間、本当に自分の中では先発がしたいという思いがあった。その中で先発として結果が出ていないので、やっぱり1年を通して投げて規定投球回を達成したい」。
今季は開幕から先発ローテーションに入るも安定せず、4月中旬から中継ぎに回った。その後は快投を続け、20試合連続自責点「0」を記録。首脳陣からの信頼を勝ち取った。
それでも「ブルペンで待機をしていて、他の先発投手を見ていると、自分も試合の最初のマウンドに立ちたいなという思いが日に日に強くなりました」と先発への思いは増すばかりだった。
リリーフで得た経験を無駄にはしない。「先発が『まだ交代はないだろう』と思っている時でもブルペンは結構、次のピッチャーをつくっていた」と中継ぎ投手の大変さを知った。
だからこそ「球数、テンポ、ストライク先行。そこの重要さはすごく感じた。安定して長いイニングを投げることが、リリーフが休めることにつながる。そこを目指して頑張りたい」と意気込んでいる。
ビッグボスの色に染まる準備も万端だ。この日の記者会見にはワインレッドのネクタイで登場し「ファッションは意識するようになった。新庄監督と言えば、赤のイメージ。これでいこうと一瞬で決まりました」とさわやかな笑顔を見せた。年俸アップ分は「洋服を買い替えます」と身だしなみにも今まで以上に気を配っていく。
もちろん、最優先は野球でのアピール。新監督の下では全選手が横一線でのスタートとなる。「これまでの2年間の成績なんてもう関係ない。また一から勝負の年が始まる。オフからどんどんトレーニングをして、2月1日に新庄監督の印象に残るような選手に変わっていきたい」。照準はキャンプイン初日。ビッグボスに「河野は先発」と言わせてみせる。