ファイターズ
《岩本勉のガン流F論》忘れられない奈良原さんの一声 「調子に乗っていいんだよ!」
■パ・リーグ21回戦 オリックス2ー3日本ハム(9月6日、エスコンフィールド北海道)
「待て」に見た水谷の成長 一気にサヨナラムードへ
見事なサヨナラ勝ち。九回、先頭で打席に立った水谷の四球が劇的勝利への扉を開いた。カウント2―0から見逃した、いや見逃せたのが大きかった。マチャドのアップアップを感じ、自分の中で「待て」をかけた。その結果、3―1、3―3となり、最後に四球。ここから一気に最高のフィナーレへと事は進んだ。
チームとともに進化を続けるスラッガー
自分で決めてやろう―。そう思いたくなるシーンだ。ましてや積極的にバットを振っていくタイプ。待てる勇気を持った水谷に成長を感じた。チームに加わって半年。だが、変化し続けているファイターズを肌で感じている。だからこそ、自身も研さんに励み、確実にレベルを上げている。
動揺を引きずらなかった若きクローザー
もう一人、大仕事をしたのが柳川だ。前回の登板で2点リードを守り切れず黒星を喫していた。今年、育成から支配下に登録されたばかりの21歳。心の動揺を引きずっていてもおかしくはない。そこにきて、先頭の若月が11球粘った。それでも12球目で二ゴロに封じた。根負けすることはなかった。1アウトを取ったことで、腕の振りは一層、シャープになった。