芸能
2024/09/15 17:00

【月1連載】トム・ブラウン「M-1」有終Vへ 奇人の追想①(2009~16年)

「M-1グランプリ」のラストイヤーに臨むトム・ブラウンの布川ひろき(左)とみちお=撮影・十島功

2009年結成 出場資格は今年が最後

 札幌出身のお笑いコンビ、トム・ブラウンが、漫才頂上決戦「M-1グランプリ」のラストイヤーに臨む。ナンバーワンの漫才師を決めるM-1の出場資格は結成15年以内。2009年に結成したトム・ブラウンにとっては最後の年となる。道新スポーツデジタルでは、トム・ブラウンの初出場から昨年までの戦いぶりを布川ひろき(40)とみちお(39)に振り返ってもらい、今月から月1回の全3回に渡ってお送りする。

右も左も分からず1回戦敗退…

 右も左も分からないまま、漫才の猛者たちが集う舞台へ乗り込んだ。08年はユニットを組んで出場したが、トム・ブラウンとして初めて挑んだのは翌09年だった。当時はライブも月に3、4本程度。結果は1回戦敗退。惨敗を喫した。

布 川「あのときは『ファイトー、イッパーツ!』のやつじゃない?」

みちお「『ファイトー、イッパーツ!』なんてネタあったっけ?」

布 川「あるある。『ファイトー、イッパーツ!』って引き上げるみたいなネタで、ちゃんと助けないことの連発です」

みちお「懐かしい」

布 川「この年はキングオブコントも1回戦で落ちて、やっべーってなった」

みちお「24歳ぐらいか」

布 川「確か、会場はTEPCOホールだったと思うんですけど、今のシダックスカルチャーホール。反応を見ても、うーん…って感じでしたね」

みちお「ちゃんとやり切るので精一杯みたいな感じだった気がしますね」

翌年は2回戦敗退 手応えなし

 翌10年も2回戦で敗退。09年同様、手応えも得られず、浮上への光は見えなかった。

=本人提供

 

布 川「今、僕らの作家をやってくれている元グリーンランドの川瀬さんという方がいるんですけど、そのグリーンランドさんが初めて準々決勝まで行っていた。札幌よしもと勢ではタカトシさんが決勝に行ってから誰も3回戦を越えられていなかったので、それでちょっと『行けるんだな、そこまでは』と思いましたね」

10年は何やったか、ネタも思い出せない

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