山崎福也 新庄監督の助言でチェンジアップ改良 復帰登板へ充実の再調整
エスコンでブルペン入り 指揮官が見守る中で熱投90球
出場選手登録を抹消されている日本ハムの山崎福也投手(32)が10日、エスコンフィールド北海道でブルペン入りし、新庄剛志監督(52)が見守る中で90球を投げた。
指揮官から直接、チェンジアップの改良につながるアドバイスを受け、実践。充実した時間を過ごしており、復帰登板に向けて視界は良好だ。
投球の合間に熱心なアドバイス
試合前の練習が始まり、グラウンドに姿を現した新庄監督は、真っ先にブルペンへ向かった。2試合続けて3被弾し、5回持たずに降板した山崎の投球練習を捕手の後ろから視察。再調整を命じた左腕の球威、キレを確認し「最高」「ナイスボール」と明るく声をかけた。
熱のこもった投球が続く中で「チェンジアップの腕の振りをもう少し強く、速くできる?」と問いかける場面もあった。山崎が試してみると、満足げにうなずき「それをされると、バッターは球種が2個、増えたぐらいに感じるから」と独特の言い回しで褒めた。
充実の時間 〝新庄効果〟を実感
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投げ込みを終えた山崎は、大粒の汗をぬぐいながら「一番は真っすぐの質ですね。自分なりに良くしたいところがあったので、それは良い感じできています」と説明。監督の助言に沿って挑戦したチェンジアップのマイナーチェンジについては「シンプルに鋭くなった感じはあります」と効果を体感していた。
離脱中もチームと共闘 「いろいろ感じながら生活」
4日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)に先発し、3回5失点で降板すると、新庄監督から「支笏湖に行って、温泉でゆっくりしてもらって」と冗談交じりにリフレッシュを促された。
開幕からローテーションの核を担ってきた左腕は気遣いに感謝しつつ「この時期にチームもいい順位にいる。自分だけリフレッシュというか、外れてはいけない。しっかりチームの試合を見ながら、いろいろ感じながら生活しています」と明かした。
シーズンはいよいよ佳境へ 必要不可欠なベテラン左腕
9日に32歳の誕生日を迎えた。次回登板は15日の楽天戦(楽天モバイル)以降になる。
FAでファイターズを移籍先に選び、上位争いの原動力になっている山崎は抹消中も気を緩めず、シーズンラストの重要な局面に照準を合わせていた。