畔柳亨丞 2軍ロッテ戦に先発 2発を悔やむも確実に力強く成長中
■イースタン・リーグ15回戦 ロッテ2ー1日本ハム(9月10日、鎌ケ谷スタジアム)
2週間ぶりの先発マウンド 4回3安打2失点
日本ハムの高卒3年目右腕・畔柳亨丞投手(21)が先発登板した。
四回にソロ本塁打を2発許して4回で降板したが、150キロを超える速球と、カーブなど多彩な変化球を駆使して三回まで1安打無失点。力投を見せた。
スムーズな立ち上がり 三回までは危なげない投球
今季8度目の先発登板。初回から2三振を奪い、3人で仕留める快調なスタートを切った。二回はチェンジアップ、スライダー、カーブと変化球を多投して3人斬り。三回は内野安打で走者を出したが、盗塁死もあって3人で終えた。
悔恨の2被弾 「2発は痛かった」
ただ四回、一死からチェンジアップを中堅へ運ばれた。二死から最速152キロの速球を連発したが、カウント2-1からのカットボールを捉えられ、右中間に運ばれた。
「2発目はカットボールでゴロに打ち取ろうとイメージしていた。ただ、コースは悪くなかったけど、高めに行ってしまった。2発は痛かった」と悔いた。
将来性豊かな21歳 22年には1軍でホールド記録
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中京大中京高で2年秋からエース。2021年のセンバツ甲子園でチームを4強に導いた。21年のドラフトで5位指名を受けて入団。翌年1年目に1軍で1試合に登板、1ホールドをマークした。
今季は1軍で5試合に登板 6月のヤクルト戦で3失点
3年目の今季、5月に1軍昇格。中継ぎで4試合に登板して無失点と無難な投球を見せたが、6月8日のヤクルト戦で2番手登板し1回3失点。2軍降格が決まった。
「落ちた時はメッチャ悔しかったすね。全然、プレッシャーが違う。あまり中継ぎの経験がなかったので、ペースがつかめなかった。でも、いい経験でした。今、先発に戻りましたが、その経験が生きるはず」と笑顔で話した。
同期の柳川から刺激 「お互い頑張っていければ」
同じ高卒3年目の柳川大晟投手(21)が1軍で奮闘するなど、成長株のライバルは多い。畔柳も再昇格を狙う立場。「他人のことはあまり気にしないけど、正直、励みになりますね。お互い頑張っていければ」と意気込む。
レベルアップを実感 視界に捉える1軍舞台
昨年までは「真っすぐで70%押していた」という。今季から変化球の割合を増やし、投球の幅を広げた。金子2軍投手コーチからチェンジアップを習うなど、レベルアップに励む。今はカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ、フォークを使いこなす。
「手数が増え、的を絞らせない。効果、出ています」と胸を張った。あとは「ストレートの精度を上げていきたい。そこが課題。もう一つ上がってくれば、1軍でもやっていけそう。そのためにやるべきことをしっかりやっていきたい」と前進する。