浜田泰希 育成ドラフト1位の大型遊撃手 技術向上と体づくりに励む日々
■イースタン・リーグ16回戦 ロッテ4ー5日本ハム(9月11日、鎌ケ谷スタジアム)
「8番・遊撃」で先発 安定感抜群の守備で勝利に貢献
育成ドラフト1位の浜田泰希内野手(18)が2軍の舞台ではつらつとしたプレーを展開している。11日のロッテ戦に「8番・遊撃」で先発出場。無安打に終わったが、安定した守りでチームの勝利に貢献。大型遊撃手の素質を披露している。
ここまで41試合に出場 うち39試合でスタメン
189センチ、83キロの大きな体をフルに生かしている。ここまで41試合に出場。最初の2試合は途中出場だったが、残り39試合はすべて先発出場。期待の大きさが表れる。
3打数無安打 日々痛感するプロのレベル
この日の試合、一ゴロ、右飛、三振と3打席無安打。最後は代打を送られた。「徐々には慣れてきたんですが、まだ付いていけない部分がある。スピードだったり、変化球の切れとか。まだまだです」とプロのすごさを身をもって感じている。
粗削りの中にも光る守備センス
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ただ、守備で魅せた。京都国際高では外野が主なポジションだった。遊撃はプロに入ってから。ここまで8失策とまだまだ粗さはあるが、この日は六回に併殺を成功させるなど5度の守備機会を無難にこなした。
「岩舘(内野守備走塁)コーチからは丁寧にアウトを取れ。安心して見ていられるショートになれと言われています。守備練習の時間は短いけど、基礎から丁寧にやっていけば、うまくなっていくと思います」
後輩たちの快挙に刺激
この夏、励みになることが加わった。母校・京都国際高の甲子園優勝だ。浜田自身は甲子園の出場経験はない。2年の夏、チームは甲子園に出場したが、メンバー外だった。主将・4番を担った昨夏は予選敗退。それだけに後輩の快挙には驚いた。
「びっくりしました。後輩が頑張って勝ち取ってうれしかった。自分も頑張ろうという気持ちになりました」
欠かさない夜間練習での打ち込み
おかげで練習にも力が入る。1年目の目標は打率で2割を打つこと。現在、打率.148。「佐藤(打撃)コーチから踏み込んで打てと言われてます。体が開くんで。そこを徐々にいろいろ試しながら取り組んでいます」。夜間練習で毎日1,2時間の打ち込みを欠かさない。
体重は入団時よりも11キロ増
あとは体力アップ。「とにかく体をつくらないと」。食育と筋力トレーニングで入団時より11キロアップした。「できれば95キロまで増やしたい。とにかく練習と食べることです」と未完の大器が目覚めだした。