札幌MF近藤友喜は東京V戦に照準 〝ライバル〟出現にも「僕が右で出る意味をアピールしたい」
■9月11日、札幌・大和ハウスプレミストドームサブグラウンド
北海道コンサドーレ札幌は14日のホーム東京V戦(プレド)に向けて11対11などを実施。8日のルヴァン杯・横浜M戦で左足首を痛め、前日10日は別メニューだったMFスパチョーク(26)も全体練習に合流した。
疲労でカップ戦を回避
ルヴァン杯2試合の出場を回避してコンディション調整していたMF近藤友喜(23)は2日間続けてフルメニューを消化。J1残留に向けて負けられない東京V戦へ、しっかりと照準を合わせている。
先週1週間、近藤は全体練習の輪を離れ、ジョギングやボールを使った軽めのメニューで調整に専念した。「疲労的なところもあったし、足にも張りがあったので、東京V戦に向けて、という形で準備をして。ちょっと痛みみたいなものもあったけど、もうそれもなくなって。フレッシュな状態になれているかな」と、コンディションは再び上昇カーブを描きつつある。
4試合で1ゴール&2度PK獲得した右の翼
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
今の近藤は間違いなくチームに欠かすことのできない強力なピースとなった。現在、チームは3連勝を含む4戦負けなしだが、その4試合の中で1得点をマークし、得点につながったPKも2度獲得するなど、今季加入した新たな右の翼はひときわ大きな光を放っている。
もっとアシストできれば脅威
意外なことにここまでのリーグ戦でアシストはゼロ。「アシストの数字がないというのは、サイドの選手としてあまり良くないかなと思っていて。得点を狙うのはもちろんだけど、ドリブルした後のクロスをもっと合わせられるように、残り9試合やっていきたい」と決意を新たにする。今季ここまでリーグ戦3得点だが、ここからアシスト数を積み上げていけば、相手にとってさらに脅威になる選手へと変貌するはずだ。
前回対戦に続き結果でアピールだ
その3得点のうちの一つは東京Vとの前回対戦で記録したもの。今回のホーム戦でもゴールに関わる仕事が期待されるが、もちろん自身もその意欲を強く持っている。「休ませてもらった分、動かなきゃいけないし、結果というところでアピールできれば」。前回対戦は札幌が絶不調に陥って8連敗していた時期のもの。不調を脱した今は連勝記録をさらに伸ばしたいところだ。
サプライズだった菅の右WB起用
プレドのスタンドから戦況を見つめていた8日の横浜M戦で、後半開始から近藤にとってもサプライズと言える選手起用が行われた。左ウイングバックを主戦場とするFW菅大輝(26)の右サイド起用だ。
「菅くんが右に入って2ゴール。僕はカットインからの左足(シュート)は持っていないので、あれはもう僕にはできない」と、慣れない位置ながら2得点をマークし、右サイドの〝ライバル〟に急浮上してきたチームメートをたたえるが、もちろんポジションをそう簡単に明け渡すつもりはない。「(菅とは)違う部分で僕が右で出る意味というのをアピールしていきたい」。
海外へ渡った金子の後継者
高校、大学の先輩だったMF金子拓郎(27、現ベルギー1部KVコルトレイク)の後継者として期待され、違わぬ活躍を見せてきた背番号33が、リーグ戦ラスト9試合でもチームのために右サイドを駆け抜ける。