ミレニアム世代の深い絆 金村尚真が「負けられない」と闘志を燃やす「アイツ」吉田輝星の存在
吉田が来道すると同級生会を開催
日本ハムの2000年度生まれ世代は本当に仲が良い。オリックスにトレード移籍した吉田輝星投手(23)が北海道遠征に来る度、〝同級生会〟が開催されている。昨年、鎌ケ谷で行動を共にすることが多かった金村尚真投手(24)は「アイツが来たら、みんなで(食事に)行こうってなりますね。輝星はみんなと仲良いので。僕ら大卒組とも仲良いし、高卒組とも仲が良い」と笑顔で話す。
今回は水野のパパ祝い
〝吉田輝星を囲む会〟のメンバーはその都度変わる。主役の吉田は「今回は(水野)達稀と金村と飯行きましたよ。意外と仲良くやっています」とニッコリ。お互いの近況報告をし、パパになった水野のお祝いをしたという。
お迎え&お肉を焼く担当は金村 「アイツが僕らのこと好きなだけ」
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金村によると、計画したのは吉田本人。「アイツが僕らのこと好きなだけですよ。あっちから毎回、誘われますもん。あいさつ来た時に、今日飯行かない? って。この前はアイツからでしたね」。デーゲームの試合後、吉田から「迎えに来て」とおねだりされ、「迎えに行きましたよ」。一緒に焼き肉屋へ行き、「アイツ、(肉を)焼かなかったですね。めっちゃ食うので、僕がずっと焼いていました」と楽しいひとときを過ごした。
新人王は無理?
自身は9月6日のオリックス戦(エスコンフィールド北海道)で、白星こそ付かなかったが7回1失点と好投した。「ナイスピッチングって言われました。(新人王は)どうせ無理だろって言われています(笑)」。同じチームで過ごした時間は1年に満たないが、冗談を言い合える関係だ。
オリ戦はお互いに気合が入る
吉田は新天地でリリーフとして46試合に登板し、開幕中継ぎスタートだった金村も先発ローテーションの一角として、6勝を挙げている(9月12日時点)。お互い意識しており、「もちろん負けたくないなって思いもありますし、オリックスとやるときに下手なピッチングすると何か言われるので、言われないように頑張っています」とニンマリ。「アイツも俺らに言われたくないと思うので。ファイターズ戦は気合入っている感じするので、僕も負けられないなって。この前も本人はめっちゃ投げたがっていました」。敵同士となっても、切磋琢磨できる大切な仲間だ。
支払いはおとこ気じゃんけん
ちなみに2000年度生まれの同学年会は、支払いをじゃんけんで決めるのがルール。「お会計はおとこ気(じゃんけん)で。今回は水野です。基本、アイツが勝つんですよ。2人とかで飯に行っていたんですけど、毎回じゃんけんで強いんですよ。俺、こういうの勝っちゃうんだよなって」。金村はうれしそうに明かした。
オリックスのエスコンフィールドでの試合は、今月6~8日の3連戦が最終カードだった。チームが変わっても、ミレニアム世代の仲の良さは健在。来年以降も、北の大地で〝吉田輝星囲む会〟が開催されるだろう。