お疲れさまでした―。オリックスのＴ－岡田と安達が今季限りでの引退を発表している。オリックス時代にチームメートだった伏見は「Ｔ（－岡田）さんと安達さんは、僕が入った時のバリバリのプレーヤーだった２人。ご飯もよく行っていた」と、２人と過ごした日々を懐かしんだ。

　堅守で鳴らした安達については「ゴールデン・グラブ賞を獲ってもおかしくなかった。もっと認められてもいいぐらい。攻撃の面でも右打ちをしたり、打順の中にいたら嫌な方」と攻守両面で存在感を示していた。「ただただ、いい人で、みんなから好かれてましたね」と人格も一流だった。

　「一番、お世話になった方」と話したのは、Ｔ－岡田だ。「僕が入った時はホームラン王を獲った後でチームの顔。だけど、めちゃめちゃ優しくて、野球には熱くて、すごく練習もしていた」と当時を振り返った。伏見が１軍と２軍を行き来していたころは気にかけてくれていたという。「２軍に落ちるタイミングやしんどい時に連絡をくれたり、困っている時に答えを出してくれたり、気遣ってくれた」と感謝した。

　「低迷した時もあったけど、オリックスの一時代を築いた２人が一緒に辞める。（学年が）３つしか変わらないので、そういう年代になったんだなと感じます」。伏見も３０代中盤とベテランの域に突入している。１日でも１年でも長くプレーすることが、大きな恩返しとなるはずだ。