5年ぶり4連勝へDF大﨑玲央が札幌の進化を実感「責任感のところはすごく変わった」(予想スタメン付き)
■9月13日、札幌・大和ハウスプレミストドームサブグラウンド
北海道コンサドーレ札幌は14日のホーム東京V戦(プレド、午後2時キックオフ)に向けて午前練習を実施。チームミーティングの後、パス練習などで最終調整した。現在リーグ戦3連勝中と好調な札幌だが、その立役者の1人が、今夏加入したDF大﨑玲央(33)だ。札幌を蘇らせた背番号25がJ1残留のために東京V戦でも勝利をつかみ取り、リーグ戦4連勝でチームをさらに上昇させる。
中盤の要としていまや不可欠な存在
練習参加を経て、6月21日に札幌への加入が決定してから約3カ月。大﨑の存在はチームにとって欠かせないものとなった。守備における対人の強さと周囲への的確なコーチング、高い足元の技術に裏付けされた攻撃のスイッチを入れる鋭いパスなどを武器に、札幌の中盤の要として定着。初先発した7月6日アウェー鹿島戦以降の全8試合でスタメン出場し、その間チームは4勝2分2敗と好成績を収めるなど〝大﨑効果〟は数字にも現れている。
練習参加当時と比べ一番変わったところは?
6月の練習合流時と現在のチーム状況を比べ、一番変化があったのはどういった点か。その質問に対し、大﨑からは「責任感のところはすごく変わった」という回答があった。「(来た当初は)どこかで『自分じゃないからいいや』という雰囲気が少なからずあったと感じていたけど、そこが今は全然違っていて、毎試合一人一人が本当に責任感を持ってやれていると思う」と、チーム全体としての意識の変化を歓迎する。
勝っても負けても全員の責任
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「勝ったら得点した人がスポットライトを浴びがちだけど全員の功績だし、負けたら失点に関与した人だけじゃなく、全員の責任だと思っている。そこを一人一人が感じて、ベクトルを自分に向けて戦っている。本当に責任感のところはすごく変わったんじゃないかな」と、チームが意思を統一して一丸となって戦えている現状に、大きな手応えを感じている。
神戸時代の2022年にも残留争い経験
大﨑は神戸時代の2022年にも残留争いを経験。全34試合中27試合を消化した時点では降格圏の17位に沈んでいたものの、そこから怒濤の5連勝を達成。最終的には13位で残留を果たし、翌年のJ1制覇へとつなげてみせた。「そのときも状況は一緒で、本当に一人一人が責任感を持ってやれていた」と当時を振り返る。そのときのムードを現在の札幌にも感じており、「貪欲な気持ちを持てていると思う。一人一人が自分の役割を試合でできれば、もっともっと勝てるチーム」と、身をもって経験した当時の〝生き残り体験〟を重ね合わせ、反撃への手応えを感じている。
4連勝すれば2019年以来2度目
19年以来2度目のリーグ戦4連勝が懸かる東京V戦。「欲を言えば先制したいけど、そこは焦らずに」と語る理由は、ホーム・
プレドに詰めかける札幌サポーターの存在があるからだ。「あれだけ声を出してくれれば、すごく選手にも届いている。多ければ多いほどいいと思うし、この間のルヴァンも(1-6で敗れた)第1戦の結果の後にあれだけ入ってくれたのは、チームへの期待の現れだと思うので、僕たちはそれに応えたい」。40社を超えるパートナー企業の賛同を受けて実施されている「絶対J1残留!大応援」招待企画の影響もあって、8月以降に行われたリーグ戦でのホームゲームには常に2万人前後のサポーターが来場。そのうねりをさらに大きなものとし、企画タイトルの通り「J1残留」を実現すべく、大きな4連勝をプレドの舞台で成し遂げる。