五輪2大会連続出場のバド〝ナガマツ〟松本麻佑は新ペアで現役続行「自分の限界に挑戦したい」
江別市役所と母校とわの森訪問
パリ五輪バドミントン女子ダブルス日本代表の〝ナガマツペア〟の松本麻佑(29、北都銀行)が9月17日、江別市役所を表敬訪問。午後から母校・とわの森に足を運び、五輪2大会を含め11年間ペアを組んだ永原和可那(28、同)との道産子ペア解消と自身の現役続行を報告した。松本は11月のS/Jリーグ秋田大会を最後に北都銀行を退社。すでに次の所属先が決まっており、年内に発表するという。
「もう少し現役を続けたい」
江別市役所には市民、職員が列をなして拍手で出迎えた。「結果が良くても悪くても、いつもたくさんの方に出迎えていただき本当にうれしいです。メダルを持ち帰りたいという強い気持ちをかなえることができず、改めて難しい、運も必要なオリンピックなのかと実感した。悔いがないかと言われれば、残ってしまう結果にはなりましたが、ナガマツらしさも出せました。五輪レースを一年間頑張ってきたことも、オリンピックの切符をしっかりつかめたところも頑張ってきて良かった。ナガマツとしては解散しますが、私個人としては、もう少し現役を続けたい。引き続き応援よろしくお願いします」と晴れやかな笑顔を浮かべた。
「バドミントンなしでは生きられない」
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4年後のロサンゼルス五輪出場を視野に、自らの可能性と向き合う。「自分の限界に挑戦したいと前々から思っていた。もう少し上を目指しつつ、もう一回同じ舞台で戦えるように、というのが今の目標です。バドミントンを小さい頃からやっていて、バドミントンしかしてこなかった生活で、バドミントンなしでは生きれないようになってしまった。拭えないくらいの悔しさを味わった。仮にオリンピックで金メダルを取ったとしても、その悔しさは忘れられない。消すことはできないと思いますが、自分の思い出になっていると思います、一生」。新しいペアとどんな世界を見ることができるのか、いまから楽しみでもある。
引退する永原へ「本当にありがとうと伝えたい」
永原は来年3月に現役を引退する。五輪以前から話し合ってきたが、五輪閉幕後に改めて互いの意思を確認した。「11年間ペアを組んできて、楽しいことだけじゃなく、苦しいことの方が多かったと思いますが、乗り越えられたから2回もオリンピックに出られたし、世界選手権も2度優勝できた。本当に自分の財産ですし、これからも自分のものとして、今後の人生に生きてくると思う。本当にありがとうと伝えたいです」。
北都銀行での最終戦はS/Jリーグ秋田大会
9月末までは地元で充電。北都銀行でのラストマッチは11月10日のS/Jリーグ秋田大会。「11年間秋田でお世話になってきて、秋田の皆さんにも最後に恩返しして、自分たちの戦っている姿を見せて、これから頑張っていきたい。いつか北海道に帰ってきたい気持ちはあるので、現役を終えて何らかの形で北海道の子供たちを強くしたい気持ちはあるので、もう少し見守っていただければ」。納得いくまで、コートに立ち続ける。