札幌FW金健熙&DF家泉怜依が完全合流 ラスト8戦でチームに活力注入
■9月17日、札幌・大和ハウスプレミストドームサブグラウンド
14日の東京V戦(0●2)後に2日間のオフを設けた北海道コンサドーレ札幌は、この日からトレーニングを再開。21日のアウェー町田戦(Gスタ)に向けて、攻撃練習などで調整した。リーグ戦も残り8試合。別メニュー調整が続いていたFW金健熙(キム・ゴンヒ、29)とDF家泉怜依(24)が全体練習に完全合流した。J1残留に向け、帰ってきた2人がチームに持てる力を注ぐ。
左ハムに続き右ふくらはぎ痛め長期離脱
金健熙は6月12日に行われた天皇杯2回戦栃木シティ戦(3〇1)で今季の公式戦初ゴールを挙げたものの、試合中に左ハムストリングを肉離れし途中交代。韓国時代から親交があったDFパクミンギュ(29)が札幌に合流した7月18日に、金健熙も部分合流したものの、今度は右ふくらはぎを負傷。再度の離脱となっていたが、最初の離脱から約3カ月たち、ついに完全合流を果たした。
復帰の時期については「監督が決めることなので」と前置きした上で、「短い時間でも試合に出られれば、ゲーム体力と試合勘も上がってくる。残り試合数も少ないので、短い時間でもできるだけ早く」と、早期の実戦復帰を見据えている。
2022年J1残留に貢献 活躍再び
2022年のシーズン途中に札幌加入。その年はリーグ戦8試合に出場し、2ゴール2アシストを記録。残留争いに巻き込まれていたチームを救う見事な活躍ぶりを披露した。あれから2年、再びJ1残留に貢献する働きぶりに期待がかかる。「自分が活躍して残留することができればすごくいいけど、そのときとは状況がまた違って、もっと厳しい状況。そのときよりももっと頑張っていきたい」と、残り試合での奮闘を誓う。
家泉は天皇杯千葉戦で肉離れ
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家泉は8月21日の天皇杯4回戦千葉戦(0●1)に途中出場したが、同戦途中で左もも裏の肉離れを発症。先週半ばから全体練習に部分合流し、この日からの完全合流にこぎ着けた。ここまでリーグ戦12試合(うち先発5試合)に出場しているものの、フル出場した6月29日ホーム新潟戦(0●1)以降は、リーグ戦への出場はおろかベンチ入りも果たせないでいるだけに、「(ここまで)なにもできていないので」と、悔しさを味わう日々を過ごしてきた。
町田戦は守備の再編必要「フル出場できる」
次節の町田戦は、MF荒野拓馬主将(31)とDF大﨑玲央(33)が累積警告で出場停止。東京V戦の試合中に負傷交代したDF髙尾瑠(27)の出場も不透明と、守備陣の再編が必要な状況であるため、メンバー入りの可能性も浮上。家泉自身も「自分としては行けと言われたら行けるぐらい、もう全然心配ない。やれと言われたらフル(出場)できるぐらいなので大丈夫」と、約3カ月ぶりとなるリーグ戦帯同に意欲を見せる。
いわき時代に対戦した経験基に警戒強める
町田とは、いわき在籍時の昨シーズンにJ2リーグ戦で2度対戦して1勝1敗。いずれの試合もフル出場した。「選手は変わっているけど、徹底して規律を守り、本当に勝ちに貪欲。いわきのときは後半戦で勝ったけど、最初に3点を取って、そこから2点返され、最後は危なかった。そういう姿勢、クオリティーがさらに高くなって、今年はJ1でも圧倒できている印象」と、現在の町田を分析。「自分とかハチくん(DF岡村)とか、守備で強いタイプの人間が個で優れれば、相手の攻撃の芽は摘めると思う。攻撃陣はこっちの方が上だと自分は思っているし、あとは守備のところで上回れれば、チームとして勝てると思っている」。
180センチ超の屈強なFWとDFが帰ってきた札幌が、2人の力を合わせて、J1残留に向けてラストスパートをかける。