ファイターズ
《ハム番24時》9月17日
西武のブルペンを支えてきた増田が引退を表明した。36歳。最多セーブ、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得するなど、パ・リーグを代表するリリーバーの一人だった。宮西はこの決断に触れ「すごくいい選手だったし、まだやれるんじゃないかとも思う。クローザーをやったり、セットアッパーをやったり。ホンマにしんどいからね。ようここまで頑張ったと思う」と心を込めてねぎらった。
12年間で559試合に登板。長く勝利の方程式に組み込まれていた。年齢や所属球団は異なるが、ライバルとして一目置き、リスペクトしていたという。「共感するよ、そりゃあ。傍から見て大変やろな、と思うやろうけど、それの500倍ぐらいしんどいから(笑)。メンタル的にも。誰にも褒められず、失敗したときだけ言われてね」
今季も残り試合が少なくなり、引退を決める選手が出てきている。39歳の宮西にとっては、そのほとんどが年下だ。「オレってなんやろね(笑)。安達もT-岡田もそうやし。バリバリやっていたときの主戦級のバッターばかりで、抑えるのが一苦労やった。そういう選手が引退…。ホンマに時代が変わったとつくづく思う」。同じ時代を彩った〝戦友〟がグラウンドを去る―。17年目を迎えているベテランの表情は、とても寂しそうだった。