上川畑大悟 今季4度目の猛打賞! ハッとした打撃の修正ポイント
■パ・リーグ22回戦 日本ハム3-2ソフトバンク(9月17日、みずほペイペイドーム)
全5打席出塁で上向き気配
復調の3安打― 。日本ハムの上川畑大悟内野手(27)が「2番・二塁」で先発し、3安打猛打賞の活躍を見せた。敵失での出塁と四球も一つ選び、5出塁1盗塁と打線の歯車として役割を全う。「良かったなと思います」と手応えもにじませた。この日の試合前まで9月は打率.190と苦しんでいた背番号4だが、シーズン最終盤に上向き気配を見せている。
剛腕のみならず変則左腕も攻略
快音を重ね、塁上をにぎわせた。五回に遊撃内野安打を放つと、七回、九回には中前にはじき返し、今季4度目の猛打賞をマーク。スチュワートや岩井といった150キロ超を投げ込む剛腕相手のみならず、長谷川といった変則左腕からも安打を記録。残り14試合に弾みをつけた。
移動ゲームは練習からキレを出す
シーズンも最終盤を迎え、9月は変則的な日程が組まれている。この日も仙台からの移動ゲームとタフな試合となった。上川畑は「一気に出力が出せない感じがあります」と移動ゲームの印象を話し、「体が動かないので、練習からしっかりキレを出すように」意識。この3年間で培ってきた1年の乗り越え方を実践している。
清宮〝先生〟からのヒントで目から鱗「具体的なこと言ってくれる」
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ふとしたことで、打撃復調のきっかけを見つけることができた。今月12日の練習日、上川畑は清宮と特打を敢行。そこで清宮から「つま先重心になって、(体が)潜っている感じがある」という助言を受けた。自身では気付きにくい修正箇所で、目から鱗が落ちた。そこで重心を少しかかと側に戻して打ってみると、打球の変化は一目瞭然。しっかりと芯で捕まえて右翼スタンドにも飛び込むような強い打球が増えた。「そこから内容も悪くない」とうなづいた。
タイプ違えど打撃談義は花が咲く
清宮は長距離砲と打者としてのタイプは異なるが、打撃談義に花を咲かせることもしばしば。「あいつ自身、結構いろんなところに行って、いろいろ学んでいる。引き出しも多いというか、具体的なことも言ってくれるので、聞いてタメになるなっていうのはありますね」と〝先生〟として、頼りにしている存在だ。
11球団で対ソフトがトップ打率
この日の4打数3安打でソフトバンク戦の打率は.354まで上昇。対戦した11球団の中でトップの数字を叩き出している。日本一に向け、最大の敵になるであろう若鷹軍団を得意としていることは好材料となる。18日が相手本拠地でのシーズンラストゲーム。最後に安打を重ねて、嫌な印象を刻み込む。