札幌DF中村桐耶が5試合ぶり先発に名乗り 首位町田との再戦で「借り返す」
■9月18日、札幌・大和ハウスプレミストドームサブグラウンド
北海道コンサドーレ札幌は21日のアウェー町田戦(Gスタ)に向けて、11対11などで調整した。先月10日のホーム福岡戦(2△2)以降、リーグ戦ではベンチスタートが続いているDF中村桐耶(24)は、この日のトレーニングで主力組としてプレー。MF荒野拓馬主将(31)やDF大﨑玲央(33)など、守備陣の選手が出場停止とあり、5試合ぶり先発出場の可能性が浮上した。
荒野、大﨑が出場停止で先発の可能性
中村は今季リーグ戦で27試合出場。そのうち先発は17試合だが、ここ4試合では先発を外れ、サブメンバーとして出番を待つ日々を過ごしている。その状況について「自分のプレーが悪いところもある」と反省を口にするが、一番の要因は今夏札幌に加入し、高い能力を発揮し早くも左CBのレギュラーに定着したDFパクミンギュ(29)の存在が大きいとも言える。「ミンギュがずっと安定してプレーできている。僕にはない安定感というのがミンギュの持ち味。タイプが一緒というわけではないけど、現状レギュラーを取られている状態なので、僕は出場したときに自分の持ち味を出すだけだと思っている」と、札幌のサッカーに欠かせない攻撃面での推進力や展開力を武器に、再びレギュラー争いに食い込むべく反撃の機会をうかがっている。
ボランチや左WBなど起用の幅拡大
最近の試合ではボランチや左WBとして起用されるなど、左CB以外でのプレーも多くなっている。「1年前は左ストッパーしかやっていなかったので、それを考えるといろいろなポジションができていることは自分にとってプラスに働いていると思う」と、本職以外での起用を、中村自身は前向きに捉えている。「外にいようが中にいようが、自分に求められていることは、前進する力とかサイドチェンジのところなので、大きく役割が変わるということはない」と、ぶれることなく自らに課せられたタスクを遂行していく構えだ。