《SHINJOの信条》小村社長のために勝つぞ、という気持ちで試合に臨んだ。良かったです、勝てて
■パ・リーグ２３回戦 日本ハム３－０ソフトバンク（９月１８日、みずほペイペイドーム）
―（試合後自ら）
「きょうは小村（球団）社長がくも膜下から奇跡的な回復をして、初めて球場に来ていただいて、みんなに顔を見せてくれて。何としてもきょうは小村社長のために勝つぞ、という気持ちで試合に臨んだ。良かったです、勝てて」
―先発の伊藤が完封
「僕がこの３年間、理想としているのは、先発ピッチャーが新しいマウンドに立って、最後まで立ち続けること。僕の理想の展開だし、そうあるべきだとずっと思ってやってきている。伊藤くんはもう４回目か、完投。そういう選手をあと３人ぐらい作れたらいいなと思ってずっとやっていたので。なんか、一回の伊藤くんと九回の伊藤くんが全く一緒の感じ。一回から三回まで投げた伊藤くんのイメージで９回を終えているぐらい、安心感があったしね。さすが僕が選んだ開幕投手ですね」
【一問一答：伊藤大海が上沢以来の球団６年ぶり２戦連続完封 好投の秘けつはリズムゲームに似た感覚？】
―ランナーを出しても点は許さないピッチング
「投げるコツみたいなものを、３試合前ぐらいから（つかんだ）。一回のスピードと九回のスピードがそんなに変わらない。逆にちょっと上がっているぐらい。力感なくリリースポイントに１００パーセント（の力）を伝えられる投げ方というのを完璧につかんだような気がします」
―途中の段階で、最後まで行ってもらいたいと考えていたか
「でも、最後に打たれたら（交代だった）。１３０球を超えたので。（九回２死一、二塁から）最後のバッターに打たれたらもう、田中正義くんで行こうという話はしていた。そこで抑えるところがまた、伊藤くんの素晴らしいところですね」
―攻撃中にベンチで幸運球を投げてた
「きょうもちょっとね、胃が重くて（笑）。だいたいソフトバンク戦が多いですね」
―ソフトバンク戦は６連勝。序盤は苦手にしていたが
「いやいや、強いでしょ。普通に」
【一問一答：レイエスの試合を決める一発がチーム１００号 粘って完封した伊藤を大絶賛】
―相手にけが人がいるとはいえ、強さを見せている
「いやいや、全部のチームに勝ち越したいです」
―現在、パ・リーグの中で、負け越しているチームがなくなった
「これはマジですごいことですよ、本当に。シーズンが終わる頃には、全チームに勝ち越すというところを目指していきたいですね」
―シーズンを重ねて力をつけてきている実感は
「分かるでしょ。実感ない人いますか（笑）。でも計画通り。これを作りたかったので。２年間、みんな最下位、最下位、ダントツ最下位とか言いますけど、僕はこれを目指して２年間やってきたので。最下位とかどうでも良かった。これのためにやってきた。１人１人の成長に、レベルを上げる早さとチームの競争力。この２年間がなかったら今年は全くないので、まあ、脚本通りですね」
―伏見が途中交代したが
「ちょっとギックリ腰気味で。急に。もしかしてきのうからちょっとずつあったのかな。ちょっとパスボール（記録は暴投）が多かったじゃないですか。責任感が強い子なので。ちょっと違和感があってもきょうは伊藤くんだったから、もしかして我慢して出ていたかもしれない。あしたの休みで（様子を見て）。移動距離が長いでしょ。また腰に悪いから、このボールを渡しておきます。ツボに効くように」
