水谷瞬が応援歌に応える安打&盗塁 アグレッシブな背番号53がハマっている趣味とは
■パ・リーグ23回戦 日本ハム3-0ソフトバンク(9月18日、みずほペイペイドーム)
昨季まで目指していた舞台で躍動
古巣相手に成長を示した―。日本ハムの水谷瞬外野手(23)が「1番・左翼」で先発出場。昨季まで目指していた舞台で、1安打1盗塁と元気な姿を見せた。自身の応援歌も披露され、今季の躍進ぶりをうかがわせた。レギュラーシーズンは最終盤に入っているが、CS(クライマックスシリーズ)も見据える若武者は、最後まで積極果敢にプレーしていく。
「エスコンで聴いてみたい」
プレーボール直後、新たに水谷を後押しする応援歌が左翼スタンドから鳴り響いた。チームの一員として認められた証し。「エスコンで聴いてみたい。そこはまた明後日の楽しみなこと」と本拠地での演奏に胸を躍らせた。三回にはその応援歌に応えるべく、遊撃内野安打を放ち、果敢に二盗も決めた。
CSや来年につながる一日
レギュラーシーズンでは最後の試合となったペイペイドーム。古巣のファンにも、新天地ではつらつにプレーする姿を見せることができた。「今年トータルのホークス戦を見てみても、最後は自分自身の内容的にもヒットも出ましたし、良かったのかな。CS、来年以降、両方につながるような一日だったんじゃないかな」と納得の表情を浮かべた。
ソフトOB松田氏きっかけでハマった趣味は…
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
帰路に就く際には、プロ2年目からの3年間、自主トレを共にした松田宣浩氏とも遭遇し、あいさつを交わした。その松田氏との自主トレをきっかけに生まれた趣味がある。「松田さんとのグアム自主トレで、フットロッカー(アメリカの大手スポーツ用品店)に行ってから、スニーカーにハマりました」。自宅には60~70足のスニーカーを保管してあり「1年ぐらい、紐を通してないやつもあります」と笑った。
マイケル・ジョーダンのように
スニーカー好きとしての〝夢〟もある。バスケットボールの神様とも言われるマイケル・ジョーダンはシカゴ・ブルズに入団した初年度から、ナイキのデザインしたシグニチャーモデル「エアジョーダン1」を着用。カラーの問題からNBAから、試合で着用すると罰金を取るという通達を受けたという逸話も残っている。今では世界的な人気を誇る伝説のスニーカーとなっており、水谷は「僕も罰金を払ったらいけますかね?」といたずらっぽく笑いながら、シグニチャーモデル誕生に思いを馳せた。
短期決戦は挑戦者のつもりで
チームを勝たせる選手になることが、スターへの階段となる。現役ドラフトで加入し、結果を残しながら自分の立ち位置を向上させてきた。次はチームを日本一まで押し上げ、その〝夢〟に近づいていく。水谷も短期決戦を見据えている。「短期決戦は自分の結果っていうよりも、チームの勝ちを大事にしていかないといけないところだと思う。まだ経験はないですけど、ミスしても引きずったらダメだと思うので、チャレンジャーのつもりで、自分のベストプレーをできるようにやっていけたらなと思います」。アグレッシブに攻め続けるのが、水谷のスタイルだ。