札幌FW菅大輝 Jデビューの地・町田で8年越しの勝利つかみ取る!
■9月19日、札幌・大和ハウスプレミストドームサブグラウンド
2戦ぶりの勝利へ 首位を走る町田と激突
北海道コンサドーレ札幌は21日のアウェー町田戦(Gスタ)に向けて、パス練習などで調整した。
今節の試合会場となる町田GIONスタジアムは、FW菅大輝(26)にとってJリーグデビューを果たした思い出の地。当時、得られなかった白星を今度こそ勝ち取り、チームの勢いを再び加速させる。
負けられないJ1残留争い 「勝ちだけにこだわって」
リーグ戦3連勝の勢いを持って前節のホーム東京V戦に臨んだ札幌だったが、結果は0-2での敗戦。ベンチスタートとなった菅はハーフタイム明けから途中出場した。後半3分にはわずかにバーの上に外れた惜しいミドルシュートを放つなど見せ場をつくり出したが、チームを勝利に導くことはできなかった。
J1残留争いの渦中で喫した痛恨の敗戦。それだけに首位・町田とのアウェー戦となる今節は「勝ちだけにこだわってやっていきたい」と決意を新たにする。
忘れられない8年前の黒星
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札幌が敵地・Gスタに乗り込むのは、2016年4月3日に行われたJ2リーグ戦以来、実に8年ぶりのこと。そしてその試合でJリーグデビューを飾った選手が、当時札幌U-18に所属していた菅だった。
1点ビハインドの後半31分からDF進藤亮佑(28、現C大阪)に代わってピッチに投入。シュート1本を放つも得点は挙げられず、チームも0-2で敗戦と、ほろ苦いデビュー戦となった。
確実に力強く歩んできたプロの道
当時の心境を「緊張していた」と振り返る菅だが、町田の地で踏み出した第一歩を皮切りに順調に試合数を積み重ねた。プロ8年間でのJリーグ戦出場数を前節終了時点で247試合まで伸ばした。
「プロとしてスタートした舞台でまたやれるというのは、自分にとってワクワクする」。高校生Jリーガーだった1人の少年が歴戦の強者となって、8年ぶりにデビューの地へと再び足を踏み入れようとしている。
優先すべきはチームの勝利
ただ菅は「(デビュー時の)そういうことを言っていられる状況ではない。まずはチームのためにどうにかすることだけを考えてやっていきたい」。自身の思い出に浸っていられる状況ではないこともしっかりと認識しており、その目には打倒・町田に向けての闘志の炎をともしている。
来季以降も「J1の札幌」で!
「まずは失点しないというところが大事。そこから自分たちの攻撃的サッカーというものを出してやっていきたい」。プロ契約を締結してからの8シーズンを全てJ1で過ごしてきた道産子アタッカー。来季以降も「J1の札幌」で戦い続けるために、8年前には得られなかった町田の地での勝利を全力で奪い取りにいく。