〝北の朗希〟北星大付の149キロ右腕・石田充冴 プロ志望届を提出
注目の逸材 満を持してプロ入り挑戦を表明
最速149キロを誇る石田充冴(じゅうざ、3年)が北海道高野連にプロ志望届を提出した。
191センチの長身から繰り出す角度のある直球とフォークを武器に同校2人目のプロ入りへ挑戦する。
目指す憧れの舞台 「どんな形でも行きたい」
自分の可能性を信じる決心をした。昨秋、最速が140キロに到達。夏に149キロと大台まであと1キロまで迫った。プロ志望届を提出した心境を「自分が目標とする舞台へ踏み出す第一歩。監督さんと部長さんと話し合って提出した。自分がやることは今までと変わらない。今の自分があるのは、周りの方がたくさん尽くしてくれたことで成り立っている。その心を忘れずに日々練習していく。どんな形でも行きたい」と運命の10月24日を待つ。
不完全燃焼に終わった最後の夏 背を押した恩師の一言
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最後の夏は札幌支部代表決定戦で敗退。大会直前の練習中に左足首を痛めて実力を出し切ることができなかった。大会後、自信を失いかけ、大学進学に気持ちが傾いた。
8月、沼山健吾監督と1時間半近く1対1話し合った。「自信がないって話をしたら、そんなやつ大学に行っても絶対に成功しない。結局はおまえ次第だからと言ってもらって、そこで決めました」。プロ一本に進路を絞った。
日本ハムの福島蓮投手から刺激
悩んでいた期間には、ネットなどで自らと同じような高卒長身右腕の活躍を調べた。たどり着いたのが日本ハムの高卒3年目・福島蓮投手(21)。今季、支配下登録されると、育成出身では球団初となる勝利を飾った。そのサクセスストーリーに自らを重ね、刺激を受けた。
目指すはオンリーワン ヤクルト山本以来の指名を待つ
同校出身選手では2017年のドラフトで、山本大貴投手(28、ヤクルト)が社会人経由でロッテから3位指名を受けて入団した。
「目標はずっとロッテの佐々木朗希選手のように、どこでも三振取れる、相手を圧倒できるピッチャー。いきなりなれるわけじゃないので、一歩ずつ近づけるように。量産型の投手になりたくない」。オンリーワンの投手を目指して、黙々とトレーニングを続ける。