ファイターズ
2024/09/20 18:30

日本ハムの栗山英樹CBO 大谷の「50ー50」を祝福 鍵谷にもねぎらいの言葉

 日本ハムの栗山英樹CBO(チーフ・ベースボール・オフィサー、63)が20日、2軍施設のある千葉・鎌ケ谷で取材に応じ、この日に史上初の50本塁打50盗塁を達成した米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手(30)を祝福した。また、今季限りでの引退を表明している鍵谷陽平投手(33)にもねぎらいの言葉を贈った。一問一答は以下の通り。

―大谷が歴史的偉業を成し遂げた
「実際にタイミングがないと見られないが、きょうはここに来る前でちょうど見られた。想像していたものと違って、これだけ多くの人がたぶん感じるものがあった。子どもたち、野球を愛している人だけではなく、多くの日本の方に喜んでもらえるのはすごいこと。そこに関しては良かったと思います」

―偉業を成し遂げた場所はWBCで優勝を飾った思い出の地
「それはすごく意味がある。本人も感じるものがあったと思う。良かったですね」

―この偉業達成は思い描いていたか
「そうですね。というか、やっぱり個人的にはすごい数字だけど、止まってほしくはない。もっともっとすごい数字を残せるんだと、ずっと思っていないと、そこだけを目標にしていたら止まってしまうので。3割打たないとと思うと、3割打てないのと一緒で。そのことをずっと意識してやってきた。客観的に見ると、日本だけではなく、世界中かもしれないけど、人ってこんなに頑張ればできるんだと、夢とか勇気とか元気とかをすごい多くの人に与えられた。こんなに素晴らしいことはないなと。自分でもいつも思いながらも、もっと上がある、もっと上がある、とコメントしてきたのでね」

―大谷は変わっていない?
「何も変わっていないなという感じ。8月も見に行きましたけど、何も変わってない。変わらないすごさ。どうしても、いろいろなことを考えるんだけど、野球に対しての姿勢とか考え方が変わらないから、こうなっていると思うので、それはすごく良かったなと思います」

―第2の大谷を出すためには
「第2の大谷ではなくて、きょう思ったのはそのことで。これだけ多くの人が喜んでくれる選手を違う形でつくっていかないといけない。やっぱりこういう選手を見たいと多くの人が求める。力をもらえるのは、そういう選手。翔平みたいな、ああいうタイプの選手ではないのかもしれない。全然、今までと違った見たことないタイプの選手を探していかないといけない。つくっていかないといけない。それはすごく、きょう感じたところではあるので。もっともっと、いろいろな幅が世の中ありますよ!って翔平が言っているような気がしたので、それはしっかり受け止めていかないといけない」

―大谷の影響は出ている
「WBCでもほとんどの選手が(それまで)一緒にやっていない。普通に横にそういう選手がいると、当たり前になってくる。そういう選手がいるのはすごい重要になってくる。WBCのチームにとっても翔平がいたのは大きな意味があったと思う。そういう意味ではそういう選手がいるのは重要」

―大谷と同期入団の鍵谷が今季限りで引退する
「本当にいろいろな思いもあるだろうし。いつも思っているのは、野球が終わった後にどういう人生を選んでいくかが重要なので。最後、1軍の試合で投げるかどうかは別問題として、その姿を見て、自分の中に収めて、鍵谷に対してもっとしてあげられなかったという反省もあるし、もっとこういうふうにしてあげられなかったのかな、というのも含めて。ただ一番、大事なことはそれを踏まえてファイターズで野球をやったことが僕にとって大きかったと、いつか言ってもらえると信じている。俺にとっては、こっからの鍵谷の人生がすごく豊かで、すごいものになると思っている。そのスタートだと思っているのでね。けじめだけは見たかった」

―大谷選手の私生活を頼んだ
「注目された選手が入った時は翔平に限らず、(中田)翔もそうだったけど、考え方、行動を理解している選手が教えてあげながら行動する。われわれが24時間、付いていくわけにはいかないので。そういう意味では鍵谷がちゃんとしていたので、やってくれたので感謝している」

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