DF岡村大八が町田攻撃陣との肉弾戦制して札幌を2試合ぶり勝利に導く
■9月20日、札幌・大和ハウスプレミストドームサブグラウンド
北海道コンサドーレ札幌は21日のアウェー町田戦(Gスタ、午後7時キックオフ)に向けて、チームミーティングを行った後、11対11などで最終調整した。練習後、遠征メンバーは敵地に向かった。J1首位に立つ町田の最前線には屈強な大型FW陣が並ぶ。難敵を撃破し、J1残留に希望をつなぐ勝ち点3をその手でつかみ取るべく、DF岡村大八(27)がチームメートたちとともに強力攻撃陣から札幌ゴールを守り抜く。
長身FWズラリ ガチ接触プレー必至
J1最少失点を誇る強固な守備で自陣ゴール前を固め、ロングボールやセットプレー、ロングスローを駆使して相手ゴールに襲いかかる町田サッカー。その最前線には194センチのFWオ・セフン(25)や186センチのFWミッチェル・デューク(33)、184センチのFW藤尾翔太(23)といった長身FWたちが〝肉弾戦〟を仕掛けてくることが予想される。
そんな町田攻撃陣に最前線で立ち向かうことになる札幌の守備の要・岡村は、「身長が高い選手がいる中で、ファーストプレーで勝てるか勝てないかでは戦局が大きく変わると思うし、セカンドプレーをしっかりつなげられるかというところも非常に大事。そこを意識してやっていきたい」と、勝負を分けるポイントにチャレンジ&カバーの重要性を挙げる。「そこを抑えると相手の攻撃力も半減できると思う」と、町田の攻撃の芽を早期に摘むことで、活路を見いだす構えだ。
大﨑不在は痛いが「僕たちが補えるように」
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町田戦は、今夏札幌に加入し、前節まで9試合連続でスタメン出場していたDF大﨑玲央(33)と、今月1日のホーム川崎戦(2〇0)で戦列復帰したMF荒野拓馬主将(31)が累積警告で出場停止のため、ボランチの人員配置を変更せざるを得ない状況。特に大﨑はその背後を守る岡村にとって大きな存在だっただけに、「周りを使えて、ビルドアップでも助けになる選手がいなくなることで痛い部分はある」と、大﨑不在の影響を口にするも、「そういったところを僕たちが補えるように、周りに声を掛けてやっていければいいし、代わりに出る選手もすごくいい選手たちがそろっているので、いいアピールができるようになればもっといい」と、ピンチがチーム力強化へのチャンスに変わることに期待を寄せている。
あの日狂った歯車を元に戻す
3月16日に行われたホーム戦では2点先行され、MF原康介(19)のプロ初ゴールで追い上げるも1-2で惜敗。この試合で勝利した町田は首位に立ち、敗れた札幌は最下位に転落した。半年の時を経ての再戦となるが、岡村の脳裏にネガティブなイメージは一切よぎっていない。「あのときとはうちも相手もメンバーが違うけど、そこまでやられたという内容ではなく、クロスがこぼれてずれて失点してしまったという感じだったし、康介が点を取ったのもあって、特に悪いイメージはない。勝利を目指してやるだけ」。あの日狂った札幌の歯車を元に戻すべく、敵地から背番号50が勝ち点3を北の大地に持ち帰る。