今夏まで投手だった帯広大谷・工藤が打者専念で3安打4打点の固め打ち【秋季大会十勝支部】
■秋季全道高校野球十勝支部(9月21日、帯広の森野球場)
▽1回戦 帯広北1-5帯広大谷
北大会8強の帯広大谷が、投手が本職の4番・工藤聖真左翼手(2年)の3本の適時打で帯広北に5-1と快勝した。
勝ち越し打から全ての得点を演出
一回に先制を許したが、その裏、無死一、二塁から相手の失策で同点に追い付くと、1-1の三回2死二塁から工藤が右前に勝ち越し打。五回にも適時打。八回には2死一、二塁から左中間に2点二塁打の固め打ち。勝負強さを見せつけた。
右へ左へ 打撃に自信あり
「最初の方は逆方向に打つことが練習通りできていて、最後は来た球に対してコースに合わせて引っ張ることができて良かった。打撃は自信があります」と胸を張った。
今夏の北大会は右肘の痛みを押して出場 新エースとなるはずが…
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夏までは投手。昨秋の全道大会でも登板した。春先に右肘を痛めたが、北大会でも痛みを押してマウンドに立ち続けた。新チームのエース候補が有力だったが、夏の大会後に右肘靱帯の部分損傷と診断を受け、秋は打者に専念することになった。
下半身を意識するようにして復調
夏休み中の遠征では6試合で2安打と不振にあえいでいたが、「(打席で前に)突っ込むクセがあるので下半身を意識するように」と、帰宅後には納得がいくまで素振りを繰り返して、復調に繋げた。
「チャンスで回してくれるので、しっかり返す役割ができたら。まずは札幌ドームに全員で行って、優勝を目指してやっていきたい」。手負いの右腕がバットでチームを勝利へ導く。